宅地耐震化推進事業について

最終更新日 : 2023年3月23日

 平成7年の阪神・淡路大震災、平成16年の新潟県中越地震などでは、大規模に谷や斜面に盛土をして宅地造成を行った「大規模盛土造成地」で地滑りが発生し、宅地や公共施設等に甚大な被害が発生しました。このような地滑りを「滑動崩落」と言います。
 そこで、地震による地滑り被害(滑動崩落)を未然に防止・軽減し、宅地の安全性を確保することを目的として、平成18年に宅地造成等規制法が改正され、宅地耐震化推進事業が創設されました。また、国ではこのことに伴い「大規模盛土造成地の滑動崩落対策推進ガイドライン及び同解説」(以下、「ガイドライン」と表記)を策定しています。
 

大規模盛土造成地について

 宅地造成による大規模盛土造成地には「谷埋め型」と「腹付け型」の二種類があります。

大規模盛土造成地とは

  • 大規模盛土造成地イメージ図
  1. 谷埋め型大規模盛土造成地
    谷や沢を埋めた、面積が3,000平方メートル以上の盛土造成地
  2. 腹付け型大規模盛土造成地
    斜面に盛土した、造成前の地盤の傾斜が20度以上で、かつ、盛土の高さが5メートル以上の盛土造成地

大規模盛土造成地における被害とは

  • 滑動崩落発生イメージ図
 地震発生時に、盛土全体または一部が宅地造成前の谷底付近や盛土内部をすべり面として斜面下部方向へ移動する「滑動崩落」が発生することがあります。

平塚市の取り組み

 平塚市では、国土交通省から示されている「ガイドライン」に基づき、大規模盛土造成地の位置と規模を把握するための調査を平成27年度に行いました。その結果、市内の大規模盛土造成地として、谷埋め型が33箇所、腹付け型が4箇所(合計37箇所)存在する事を確認しました。
 その結果から、市民の皆様に日頃から宅地災害に対する理解を深めていただき、安全の確保に努めていただくよう意識の啓発を図ることを目的として、「大規模盛土造成地マップ」を作成いたしました。
 また、令和2年度に、この大規模盛土造成地(37箇所)の安全性を確認するため現地調査等を行い、宅地カルテをまとめました。

大規模盛土造成地マップについて

  • 大規模盛土造成地の取組み
 大規模盛土造成地マップは、既存の造成宅地の造成前後の地形図等を重ね合わせることにより把握した大規模盛土造成地の概ねの位置と規模を、既存の地図情報上に分布図として示したものであり、必ずしも表示されたところが地震時に危険なわけではありません。

ひらつかわくわくマップでのご利用について

平塚市大規模盛土造成地マップは、ひらつかわくわくマップ(地図情報システム)でも閲覧することができます。
こちらは、PDF版の地図よりも高解像度のものとなっております。

「ひらつかわくわくマップ」はこちら

市内の大規模盛土造成地の安全性

 市内の大規模盛土造成地の安全性を確認するために、令和2年度に宅地造成による大規模盛土造成地(37箇所)への現地調査や造成年代調査等を行い、第2次スクリーニング(詳細な地盤調査)の必要性に関する優先度評価を行いました。その結果、第2次スクリーニングの優先度の高い盛土は存在していませんでした。
 国のガイドラインの解説等に基づき、この調査報告書について学識経験者に意見を求めたところ、市内37箇所の大規模盛土造成地は、「盛土の健全性に関して危険な箇所は見当らず、現時点では詳細な地盤調査が必要な盛土はない」との助言を得ています。
 今後は、37箇所の盛土箇所について状況変化の確認(経過観察)を続けていく予定です。

大規模盛土造成地に関するQ&A

Q1.大規模盛土造成地マップで該当するところは危険なのですか?
A1.大規模盛土造成地マップは、市内に分布する大規模盛土造成地の概ねの位置や規模を示したものであり、危険な個所を示したものではありません。

Q2.大規模盛土造成地に該当していた場合、何か対策を講じなければなりませんか?
A2.このマップは、危険な個所を示したものではありませんので、大規模盛土造成地であることをもって何か対策を講じなければならないということはありません。盛土造成地であることを認識し、日頃から地盤や擁壁に関心をお持ちいただきたいと考えています。

Q3.宅地に大規模盛土造成地が含まれていた場合、建物を建築したり建て替えたりする際に何か制限がかかりますか?
A3.大規模盛土造成地マップは、大規模盛土造成地の概ねの位置と規模を示したものであり、大規模盛土造成地に規制をかけるものではありません。

Q4.大規模盛土造成地の有無について、宅地建物取引業法に規定する重要事項説明書に記載する必要はありますか?
A4.宅地建物取引業法に規定する重要事項説明書に記載することは求められておりません。

Q5.なぜ大規模盛土造成地マップを公表するのですか?
A5.市内にある大規模盛土造成地の概ねの位置や規模を公表することによって、盛土造成地が身近に存在するものであることをご理解いただき、宅地防災に対する意識を深めていただくことを目的にしています。

Q6.PDF版の大規模盛土造成地マップでは縮尺が大きすぎてよくわからないのですが、もっと詳細な図はありますか?
A6.平塚市大規模盛土造成地マップは、ひらつかわくわくマップ(地図情報システム)でも閲覧することができます。
ひらつかわくわくマップ(地図情報システム)では、縮尺を500分の1まで拡大して閲覧することが可能です。

Q7.宅地カルテは閲覧できますか。
A7.開発指導課に用意してありますので、ご希望があれば閲覧できます。詳しくは開発指導課にお問い合わせください。

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このページについてのお問い合わせ先

開発指導課

〒254-8686 神奈川県平塚市浅間町9番1号 本館6階
直通電話:0463-21-8782(調査指導担当/開発調整担当) /0463-21-8789(開発審査担当)
ファクス番号:0463-21-9769

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