ブルーカーボンに関する取組
最終更新日 : 2024年11月22日
ブルーカーボンとは
(1)ブルーカーボンとは
2009年10月に国連環境計画(UNEP)の報告書において、海洋生態系に取り込まれた(captured)炭素が「ブルーカーボン」と命名され,吸収源対策の新しい選択肢として提示されました。四方を海に囲まれた日本にとって、沿岸域の吸収源としてのポテンシャルは大きい。ブルーカーボンの活用にあたってはその評価方法や技術開発の確立が重要となります。
(2)ブルーカーボン生態系とは
ブルーカーボンを隔離・貯留する海洋生態系として、海草(うみくさ)藻場、海藻(うみも)藻場、湿地・干潟、マングローブ林が挙げられ、これらは「ブルーカーボン生態系」と呼ばれます。
(3)ブルーカーボンのメカニズム
ブルーカーボン生態系による隔離・貯留のメカニズムは、大気中のCO2が光合成によって浅海域に生息するブルーカーボン生態系に取り込まれ、CO2を有機物として隔離・貯留します。また、枯死したブルーカーボン生態系が海底に堆積するとともに、底泥へ埋没し続けることにより、ブルーカーボンとしての炭素は蓄積されます。
岩礁に生育するコンブやワカメなどの海藻においては、葉状部が潮流の影響により外洋に流され、その後、水深が深い中深層に移送され、海藻が分解されながらも長期間、中深層などに留まることによって、ブルーカーボンとしての炭素は隔離・貯留されます。

(出典)国土交通省ホームページより
国土交通省ホームページのリンク(外部リンク)
相模湾における現状
相模湾では、地球温暖化の影響等により、様々な生物の漁場であるとともに地球温暖化の原因となる二酸化炭素を吸収する藻場が著しく減少・消失してしまう「磯焼け」が進行し以前あった藻場が消失しています。このような状況下において、神奈川県や沿岸自治体、漁業関係者、関連企業等により磯焼けの回復のための様々な取組が進められています。
平塚市においても、海草や海藻が地球温暖化対策としてのCO2吸収源の新しい選択肢となり得ることから、平塚市漁業協同組合がひらつタマ三郎漁港(新港)で行う取組(海藻類の育成実証実験)を支援していきます。
平塚市においても、海草や海藻が地球温暖化対策としてのCO2吸収源の新しい選択肢となり得ることから、平塚市漁業協同組合がひらつタマ三郎漁港(新港)で行う取組(海藻類の育成実証実験)を支援していきます。
平塚市漁業協同組合の実証実験
令和6年度から7年度にかけて、平塚市漁業協同組合がひらつかタマ三郎漁港(新港)にて海藻類育成の実証実験を行います。
海藻類が繫茂することで地球温暖化対策や魚類の資源増加等の第一歩となることが期待されます。
実験概要
海藻の苗をロープに付けて岸壁からロープを下ろし水中に固定します。定期的に繫茂状況を確認していきます。
設置イメージ


実験に使用する海藻類
コンブ、ワカメ、アカモク、カジメ
※カジメは神奈川県水産技術センターから提供される早熟性カジメを使用します。早熟性カジメは普通のカジメよりも再生のサイクルが早いため、ウニやアイゴに食べられる前に遊走子(タネ)を放出し、藻場再生に効果のあることが期待できます。
実験スケジュール(予定)
11月 コンブ、アカモク、カジメの苗付け
12月 ワカメの苗付け(平塚市漁業協同組合が苗付け体験を実施予定)
1月~2月 繫茂状況を定期確認
3月 コンブ、ワカメを収穫予定
4月~5月 アカモク、カジメの繫茂ピーク
平塚市漁業協同組合のホームページ(外部リンク)
海藻類が繫茂することで地球温暖化対策や魚類の資源増加等の第一歩となることが期待されます。
実験概要
海藻の苗をロープに付けて岸壁からロープを下ろし水中に固定します。定期的に繫茂状況を確認していきます。
設置イメージ


実験に使用する海藻類
コンブ、ワカメ、アカモク、カジメ
※カジメは神奈川県水産技術センターから提供される早熟性カジメを使用します。早熟性カジメは普通のカジメよりも再生のサイクルが早いため、ウニやアイゴに食べられる前に遊走子(タネ)を放出し、藻場再生に効果のあることが期待できます。
実験スケジュール(予定)
11月 コンブ、アカモク、カジメの苗付け
12月 ワカメの苗付け(平塚市漁業協同組合が苗付け体験を実施予定)
1月~2月 繫茂状況を定期確認
3月 コンブ、ワカメを収穫予定
4月~5月 アカモク、カジメの繫茂ピーク
平塚市漁業協同組合のホームページ(タマ三郎のブルーカーボンチャレンジ)
平塚市漁業協同組合では、「タマ三郎のブルーカーボンチャレンジ」と題してこの実験経過などをホームページで定期的に公開していきます。平塚市漁業協同組合のホームページ(外部リンク)
工学院大学との協働
平塚市では工学院大学と協定を締結し、ひらつかタマ三郎漁港(新港)をフィールドとした海洋肥料による海藻育成の実証実験を行います。
平塚市漁業協同組合が行う海藻類の育成実験と連動し効果測定などを行う予定です。
事業については、産業振興課のホームページ(知的対流推進事業)を御確認ください。
平塚市漁業協同組合が行う海藻類の育成実験と連動し効果測定などを行う予定です。
事業については、産業振興課のホームページ(知的対流推進事業)を御確認ください。
このページについてのお問い合わせ先
農水産課(みなと水産担当)
〒254-8686 神奈川県平塚市浅間町9番1号 本館5階
代表電話:0463-23-1111
直通電話:0463-21-2066
ファクス番号:0463-35-8125