5月定例市長記者会見 「studio COOCAのパッパラパラダイス2021―これがとってもとくいです―」を開催
令和3年5月27日
「studio COOCAのパッパラパラダイス2021
―これがとってもとくいです―」を開催
平塚市側の説明
落合克宏市長:
平塚市美術館では、開館30周年の企画展「studio COOCAのパッパラパラダイス2021―これがとってもとくいです」を7月10日土曜日から9月12日日曜日まで56日間開催いたします。
スタジオ・クーカは平塚市内の障害福祉サービス事業所です。様々なハンディキャップをもった人が、得意なことで仕事をすることを目指し、アートをテーマに活動を続けてきました。これまでに、ギャラリーや公共スペース、美術館などで展示活動やワークショップを積極的におこない、国内外のアートマーケットやデザイン関係者から高い評価を得ています。
また、平成27年(2015年)からは、GALLERY COOCA & CAFE(平塚市明石町)を開設し、施設利用者とまちの人たちとのコミュニケーションの場をつくり、地域の文化的な交流もおこなっています。
本展では、平塚市内で長く活動してきたスタジオ・クーカの作家による絵画とインスタレーションを中心に、公開制作やパフォーマンスもあわせてその作品を紹介します。いずれもカラフルな色彩や個性の強いキャラクターなどで特徴づけられる独自の世界観をもっています。さまざまな枠組みに縛られない自由な表現をお楽しみください。
展覧会の開催中には、関連事業として、スタジオ・クーカ施設長・関根幹司(せきね もとし)氏による講演会とクーカのメンバーによる人形劇や紙芝居、公開制作など、展覧会をさらにお楽しみいただけるイベントも実施します。展覧会の詳細については、お配りした資料をご覧ください。
本日は、スタジオ・クーカより、副施設長の中尾大良(なかお だいら)さんと所属作家の横溝さやかさんにお越しいただきましたので、ごあいさつを頂きたいと思います。
それでは、中尾(なかお)様、お願いします。
中尾大良studio COOCA副施設長:
studio COOCA副施設長の中尾と申します。本日はお集まりいただきありがとうございます。よろしくお願いいたします。今回は平塚美術館さんの開館30周年特別企画ということで、展示をさせていただけることになり、大変光栄にありがたく思っております。今回は300点以上の作品を展示予定しておりまして、さらに彼女(横溝さやかさん)の紙芝居であるとか、人形劇、さまざまなパフォーマンスのイベントなど、大人の方から子どもの方まで楽しめるようなイベントを数多く企画しておりますので、ぜひ皆さま夏休みのお出掛けに本展にお越しいただければと思います。よろしくお願いいたします。
中尾様、ありがとうございます。
続きまして、横溝(よこみぞ)様、お願いします。
横溝さやかstudio COOCA所属作家:
皆さんこんにちは。絵本作家の横溝さやかです。「studio COOCAのパッパラパラダイス」本当にうれしいです。(横溝さんの左側にある絵を指さしながら)この絵を見てください。これは私が描いた七夕の絵です。いろんなキャラクターが七夕の千人踊りパレードを行っている絵なんです。ピ・ヨンジュ、オレ三世をはじめ、数多くのキャラクターが描かれています。これをパッパラパラダイスで展示させていただくことになりました。ぜひお越しください。お待ちしています。
横溝様、ありがとうございます。
この展覧会は、夏休み期間中ですので、お子さまから大人の方まで幅広い層の皆さんのご来館をお待ちしております。
なお、7月9日午後1時より記者内覧会を実施いたします。
私からの説明は以上です。
質疑内容の要旨
Q記者:会期の後半はちょうど東京パラリンピックも行われていて障がいというテーマにも少し光の当たる期間だと思うが、訪れた方にはどんなことを催しを通じて知ってもらいたいか。どんなところを届けたいか。A中尾副施設長:オリンピック・パラリンピックにつきましては、ちょうどオリンピック・パラリンピックをテーマにした作品を彼女(横溝さやかさん)が制作していて、(横溝さんの左側にある絵、大きさ120cm×120cmを指さしながら)これよりもさらに大きい作品で、オリンピック・パラリンピックの全種目を作品に描いたものがあり、それをぜひ見てもらいたいなと思います。あとやっぱり、なかなかこれだけの規模の展示会というのは弊社のほうでも久しぶりですので、多くの方にご来場いただき、彼女彼らアーティストの存在を広く知っていただけたらなと思っています。
Q記者:市長はこの展示会をどう見てもらいたいと思うか。
A市長:ハンディキャップのある方たちが一生懸命自分の得意な分野で活躍をされている、いろんな社会の中でも本当に頑張っていただいています。美術館の30周年の記念の時に彼女彼らの頑張り、社会貢献も含めてぜひ見ていただきたいなと。とてもすてきな企画になったのではないのかなと思っていますので、どうか皆さん来ていただいて、とても楽しい絵がありますので、彼女彼らが表現している思いというものを感じ取っていただけたらと思います。
A草薙特別館長:美術館としましてはこの展覧会だけでなく、美術館はいろんな方に来ていただくというのが趣旨でして、ですけれども、実際はちょっと年配の女性ががぜん多いということなんです。でもこういう展覧会をしますと、また違う方たちがいらしていただける。そしてそういう方たちが評価してくださって、その次の来館者につながるということもあります。美術館としましてはいろんな展覧会をしたいと思っておりますので、この展覧会も私自身すごく期待しています。それから、障がい者の方がこういうものを作るのではなかろうかと決めてかかってらっしゃる方もいらっしゃるかもしれませんけれども、これは本当にその方その方でまったく違います。個性もありますし、それから神経が集中されるということもあって、密度の高いものを作られる方が多いです。そういう新しい発見もありますし、いろんな方に喜んでいただける、いろんな方が改めて新しい発見をしてくださって、喜びを感じてくださるのではなかろうかと私は期待しております。
Q記者:作品が300点以上といったことだが、作家は何人になるのか。
A中尾副施設長:在籍しているのは約100名です。
Q記者:全員が作品を出すのか。
A中尾副施設長:全員ではありません。
Q記者:作品を出すのは何人くらいか。
A中尾副施設長:60人くらいです。
Q記者:作品は、分類でいうとどういったものがあるのか。
A江口学芸員:アクリルあるいは水彩、ペンといったもので描かれている絵画が主です。立体作品も少しあります。
Q記者:横溝さんの五輪の全種目を描いた作品について、力を入れた点や苦労した点はありますか。
A横溝studio COOCA所属作家:がんばりました。
Q記者:今横溝さんの作品がありますが、市長はどういったところに魅力を感じますか。
A市長:例えばこれは七夕を描いてもらったものなんですけれども、人々の表情や情景が本当に細かく、ここまで細かく描かれるのかというのが私の感想です。皆さん見ていただいたことがあるかと思いますけれども、北口駅前の地下道のところの階段に描いていただいているのも横溝さんの絵です。あれも地下道ミュージアムの一環としてやったんですけれども、表情豊かで、それぞれのその人の特徴を捉えていただくような、とっても親しみやすいのが大きな特徴ではないかなと思っています。実はこの中に私も確か描いていただいております。とっても身近な親しみを持てるような絵を、それも細かく観察して描いてもらっているというふうに思っています。
定例市長記者会見における質疑内容を広報課広報担当でとりまとめて掲載しています。
記者発表資料
平塚市担当 美術館 学芸担当 江口
電話 0463-35-2111
「studio COOCAのパッパラパラダイス2021
―これがとってもとくいです―」を開催
平塚市美術館では、開館30周年企画展「studio COOCAのパッパラパラダイス2021―これがとってもとくいです」を、7月10日~9月12日に開催します。
studio COOCA(スタジオ・クーカ)は平塚市内の障害福祉サービス事業所です。さまざまなハンディキャップをもった人が、得意なことで仕事をすることを目指し、アートをテーマとして活動を続けてきました。
これまでに、ギャラリーや公共スペース、美術館などで展示活動やワークショップを積極的におこない、国内外のアートマーケットやデザイン関係者から高い評価を得ています。また、2015年からは、GALLERY COOCA & CAFE(ギャラリークーカ&カフェ 平塚市明石町)を開設し、施設利用者とまちの人たちとのコミュニケーションの場をつくり、地域の文化的な交流もおこなっています。
本展では、平塚市内で長く活動してきたstudio COOCAの作家による絵画とインスタレーションを中心に、公開制作やパフォーマンスもあわせてその作品を紹介します。どの作品もカラフルな色彩や個性の強いキャラクターなどで特徴づけられる独自の世界観をもち、さまざまな枠組みに縛られない自由な表現で人々を楽しませ惹きつけてくれます。明るく突き抜けた作品は「障害とは?」「アートとは?」というメッセージを発し、社会的なインパクトもあるアートとなっているのです。本展ではあらゆる人にとって斬新なアートとの出会いの場を提供します。
studio COOCAのパッパラパラダイス2021―これがとってもとくいです-
会期
令和3年7月10日(土曜日)~9月12日(日曜日) 56日間開館時間
午前9時30分~午後5時(入場は午後4時30分まで)休館日
月曜日ただし8月9日(祝)は開館、翌火曜日休館
主催
平塚市美術館協賛
神奈川中央交通株式会社会場
平塚市美術館〒254-0073 神奈川県平塚市西八幡1-3-3
電話 0463-35-2111 ファクス 0463-35-2741
平塚市美術館ウェブサイト
JR東京駅から東海道線、または新宿駅から湘南新宿ライン(直通)で約1時間。
JR平塚駅より徒歩20分。または平塚駅東改札口(北口)より、神奈川中央交通バス4番乗り場乗車
「美術館入口」または「コンフォール平塚前」下車。
有料駐車場67台(1時間無料・要認証)。
観覧料
一般700円、高大生500円、小中学生無料- 20人以上の団体料金は一般560円、高大生400円
- 毎週土曜日は高校生無料
- 各種障がい者手帳の交付を受けた方と付き添い1人は無料
- 65歳以上で、平塚市民の方は無料、市外在住の方は団体料金
- 本展覧会の観覧券で「The Gift寄贈をうけた作品選+新収蔵品展」もご観覧いただけます
関連事業
関連事業は内容変更、延期または中止となる場合があります。
「人形劇団ふもっふっ」人形劇&横溝さやか紙芝居@平塚市美術館
日時 7月24日(土曜日)、8月22日(日曜日)午後2時~2時30分場所 展示室1
要観覧券。詳細はホームページをご覧ください。ライブ配信等に変更になる場合があります。
講演会 & THE KENTY DONUTS・studio COOCAパフォーマンスラボ ライブ
講師 関根幹司氏(studio COOCA施設長)日時 9月12日(日曜日) 午後2時~3時30分
場所 ミュージアムホール
対象・定員 50名
申込不要、先着順。ライブ配信等に変更になる場合があります。
公開制作
日時 会期中毎週木曜日と7月24日(土曜日)、8月22日(日曜日)、9月12日(日曜日) 午前10時30分~午後3時場所 展示室1
申込不要、要観覧券
夏のおしゃべり美術館
日時 8月11日(水曜日)~14日(土曜日)各日午後1時30分~2時15分申込不要、要観覧券
同時開催
「The Gift寄贈をうけた作品選+新収蔵品展」令和3年7月3日(土曜日)~10月24日(日曜日)