1月定例市長記者会見 ツインシティ大神地区まちびらきを開催

令和5年1月17日

1月定例市長記者会見 ツインシティ大神地区まちびらきを開催
平塚市側の説明

落合克宏市長:
 まず、冒頭ですが、本日1月17日は6400人を超える尊い命を奪い、甚大な被害をもたらした阪神淡路大震災発生から28年目を迎えました。この震災により、亡くなられた方に対しまして心から哀悼の意を表したいと思います。今年は関東大震災発生からも100年の節目を迎える年にもなっています。これまでの経験や教訓などを生かし、引き続き災害発生時には万全な対応を行うことができるよう改めて身を引き締めて取り組んでまいります。

 この度、市制90周年という節目に、平塚市ツインシティ大神地区土地区画整理組合が新たなまちの概成を祝うとともに本地区の今後の発展を祈念するためツインシティ大神地区のまちびらきを開催します。
 ツインシティ大神地区の概要ですが、神奈川県東海道新幹線新駅設置促進期成同盟会および神奈川県は、東海道新幹線新駅を誘致している寒川町倉見地区と相模川を挟んだ平塚市大神地区を新しい橋で結び、川の東西両地区を一体としたまちづくりとして計画しています。
 本市では、神奈川県の南のゲートとして計画されているツインシティの一翼を担うツインシティ大神地区を平塚市の北の核として位置付けし、平成27年8月28日の組合設立認可から土地区画整理事業により工事などを進めてきました。
 環境に配慮し、周辺道路交通網である圏央道や新東名高速道路の整備効果も活かした、新たな産業の創出や魅力ある施設の誘致によって、雇用創出や広域的な交流連携、居住人口の増加などにより、平塚市全体への経済活動の波及が期待できます。
 経済効果は建設効果や操業効果により、令和7年度に予定されている換地処分から10年後までに累計で約6,100億円になると試算しています。また、固定資産税と都市計画税を合算した地区内の新規課税額は令和元年度と比べて令和4年度は約3.5億円増加し、今後も大型商業施設や複数の物流施設の開業により増加する見込みです。
 地区内の道路や公園などの都市基盤整備が進む中、物流施設が順次開業し、昨年4月には相模小学校が開校、春には地区のにぎわいの核となる大型商業施設も開業する予定であり、新たなまちの完成に近づいています。詳細は別紙1をご覧いただければと思います。
 つづきまして、ツインシティ大神地区まちびらきの内容を申し上げます。発表文下段をご覧ください。
 主催は、平塚市ツインシティ大神地区土地区画整理組合となります。日時は令和5年1月28日土曜日の午前10時から午後2時まで、会場はツインシティ大神地区の中央に位置する3号公園と、その南東に位置する大神公民館です。次ページにいきまして、出席者として地域住民、神奈川県東海道新幹線新駅設置促進期成同盟会会員市町、国県市議会議員、地区内の立地企業、神奈川県および平塚市のまちづくりの関係者などが予定されています。イベント内容として、3号公園で記念式典、東海大学チアリーディング部によるチアリーディング、相州平塚七夕太鼓保存会による祝い太鼓があります。また、大神公民館では、ツインシティ大神地区のまちづくりや立地企業紹介などのパネル展示や地区内で発掘された文化財の展示などを行います。詳細は別紙2をご覧いただければと思います。
 本日は、平塚市ツインシティ大神地区土地区画整理組合 理事長 小林 茂(こばやし しげる) 様、事務局長 小山田 良弘(おやまだ よしひろ) 様にお越しいただきました。代表して小林 茂 様から御あいさつを頂きたいと思います。
 それではお願いいたします。

平塚市ツインシティ大神地区土地区画整理組合理事長:
 平塚市ツインシティ大神地区土地区画整理組合理事長の小林茂でございます。落合市長からご指名をいただきましたので、ひと言ごあいさつをさせていただきます。
 まずは、本日、このような貴重な機会をいただきまして誠にありがとうございます。
 また日頃より組合運営に多大なるご支援をいただき、重ねてお礼申し上げます。
 さて、当組合では平成27年8月の組合設立から7年半がたとうとしています。平塚市から補助金や技術的なご支援をいただきながら事業を進めてまいりましたが、この度、新たなまちづくりの概成を皆さんにご披露する「まちびらき」を開催する運びとなりました。
 組合といたしましては、地権者の皆さんのご協力を受けながら都市基盤整備を精力的に進め、合わせて、企業誘致に努めた結果、当初予定していた保留地はすべて売却でき、小学校をはじめ立地企業の施設が建設されています。地権者の土地利用も進み、新たな企業の施設が続々と開業しています。例えますと、高度経済成長期の時のような建設ラッシュとなっています。
 地域といたしましても、平塚市の北の核として、新たなまちが勢いよく出来上がっていき、人やモノ、情報など、将来に亘って大きな交流が生まれ、はぐくまれていくことに、喜びとともに大きな期待をいだいているところです。
 1月28日の「まちびらき」を機に、ツインシティ大神地区の名が県内はもちろん、全国に発信され、寒川町倉見地区を含めたツインシティの完成に向け、そして、東海道新幹線新駅の設置に向けて、さまざまな活動が加速度的に進んでいくことをご祈念申し上げ、ごあいさつとさせていただきます。
 どうぞよろしくお願いいたします。

落合克宏市長:
 ありがとうございました。説明は以上となります。
 

質疑内容の要旨

Q記者:ツインシティ橋をかけることにより、とあるがこの橋は既にかかっているのか。これからか。
A市長:県が寒川と平塚を結ぶ倉見大神線という名称の道の橋なんですけれども、これは県でかけるということになっております。
A都市整備部長:その都市計画を令和5年度に都市計画決定を完了させたいということを県から伺っています。ですから工事はそれからまだ先になります。
 
Q記者:いつ頃までに完成するなどの見込みはあるか。
A都市整備部長:見込みは立っていません。未定です。
 
Q記者:ツインシティということだが、寒川はどうか。
A都市整備部長:地域の方へ説明会などを行いながら機運醸成に努めているということで、具体的に何か動いたというところまでは至っていません。
 
Q記者:こちらは、土地区画整理組合ができて、区画整理がほぼ行われてという形だが、あちらは何もないということか。倉見地区はどれくらいの面積なのか。
A都市整備課長:検討区域としては63ヘクタールです。先行検討する区域としましては24ヘクタールです。
 
Q記者:これはもともとは県がやっていることで、新幹線新駅ありきの話だったわけだと思うが、新幹線新駅はどのような状況か。
A都市整備部長:まだ具体的には今のところ、この(資料の)中にも書かせていただきましたが、県をはじめとして、県央湘南の市町が期成同盟会というものを形成しており、こういったところで活動をまずしております。この中で、JR東海側に対しては、まず倉見地区に新幹線の駅を設置してほしいという要望をしております。そして、今の状況としては、東海道新幹線の列車のダイヤに余裕がない、というところになっております。ですから、リニア中央新幹線が開業して、そこで現在、のぞみが担っている役割がリニア中央新幹線に移行することで、東海道新幹線の列車のダイヤに余裕が生じてくる。そこで、東海道新幹線の新駅設置の可能性が高まるということで要望活動を行っています。
 
Q記者:高まるといっているのは誰か。
A都市整備部長:われわれがそういった考えでいるということです。
 
Q記者:JR東海は。
A都市整備部長:まだそこまでの言及はされておりません。
 
Q記者:絵に描いた餅ということか。
A都市整備部長:あくまでも要望活動です。
A市長:JR東海の考え方も徐々に、私が就任したのが平成23年、それからずっと毎年要望活動を続けてまいりましたけれども、当初はまちの形も何もないわけですから、そこに新幹線新駅をつくっていくならば、しっかりと駅の受け皿としての環境を整備してほしいという考え方でした。けれども、リニアの方向性が見えてきましたので、今回ツインのまちが大神側ですが、形ができてまいりましたので、それに対してJR東海さんも受け皿としての姿が見えてきたので、相談があれば今後まちづくり、駅等についても一緒に考えていこうという姿勢は示していただいていると思います。絵にかいた餅だったものが、少しずつまちができ、形が整ってきた中で、方向性として検討もしていこうという可能性に変わってきています。
 
Q記者:ツインシティ大神地区という考え方だが、区画整理をしてまちづくりをして、物流施設というものが全部で既に6つあるということだが、これは6つの会社ということなのか。
A都市整備部長:あくまで物流の建物が6つ開業して、これから3棟も今、建設中です。
 
Q記者:さらに3棟、全部物流施設というか倉庫みたいなものか。
A都市整備部長:基本的にはそうです。
 
Q記者:倉庫が今6つあって、プラス3が建設中。もともとそういったものを造ろうというまちづくり、考え方だったのか。
A市長:最初は県の提案の中ではこの中に、根底にあるのは環境共生都市というもので、環境に配慮した、そしてこのエリアの利便性を高めていこうという考え方です。ですからイコールということではなかったんですけれども、圏央道ができ、いろいろな状況が変わってきた中ではやはり物流にとって大変利便性の高い地域になったのかなとは思います。
 
Q記者:いわゆる工場だとか、そういったものを誘致しましょうというものの考え方であったのか。
Aツインシティ整備担当長:工場も含めた新たな産業を誘致しようということで、市長が話されたのですが、結果的に交通利便性からそういったものの需要があったということで誘致が決定したということになります。
 
Q記者:今造っているジ・アウトレット湘南平塚は誘致したのか。もともとそういった大型の商業施設を造ろうということを考えていたのか。そうじゃなかったけれども、造りたいということで来たのか。
A平塚市ツインシティ大神地区土地区画整理組合事務局長:(エリアの)真ん中のところが約13ヘクタールあるのですが、産業系の施設ということでなくて、当初から複合系の施設を誘致した土地利用を図ろう、地域のにぎわいを導き出していこうという考え方がありましたので、例えば国道129号の西側のところには、新たな今おっしゃいましたような物流施設が何棟もできておりますが、それは産業系の誘致をしたということで、複合系のところの誘致をした結果、今のイオンモールさんが手を挙げてきていただいて、それで交渉の結果、契約ができた、そして今に至っているということです。
A市長:端的にいって目指した都市像というものがありますので、それをお話させていただきます。ツインシティが目指した都市像の一つ目としては、広域的な交流と連携の窓口となるまちを目指す、それから2点目は地域の環境と共生をして地球環境にやさしい都市を目指す。3点目が新しい産業を創出、育成する都市を目指す。そして4点目が新しい生活スタイル、ワークスタイルを実践する都市、それが基本的な都市像ですので、これを目指して進めてきたとご理解を頂ければと思います。
 
Q記者:複合系というのはどういうイメージか。何と何が複合するのか。
A事務局長:地域のにぎわいをつくり出すという意味合いがありまして、当然その中には商業施設もありますし、あるいはそれ以外の交流型の施設みたいなものがもしあれば、というような考え方であります。
 
Q記者:今3棟の物流が建設中で、それはここでいうとどこか。
A事務局長:国道129号の東側で、厚木市との境のところです。
A都市整備部長:お渡ししている資料の中でいいますと、別紙1の2枚目に航空写真があろうかと思います。左側が施工前で右側が令和4年11月時点ということになっていますけれども、まず物流1とか物流2とか書かれているのが開業しているところになります。今建設中の3棟というのが、この図面でいいますと、都市計画の(都)倉見大神線という字のあるその上の辺りですね、物流のマル2という右側の辺りです。ここに合計3棟の物流を建設中ということになります。
 
Q記者:もう満杯なのか。それともまだこういう施設が足りないのでこういうのを目指しているというのはあるか。
A事務局長:産業系用地として大きくまとまった用地につきましては、もうすでにこれでほぼいっぱいです。ただし、産業系用地でも、例えば国道129号の沿道のところが若干少し空いて見えますけれども、そういったところですとか、あるいはツインシティ橋に将来渡っていく倉見大神線沿いに若干空いているところがありますので、そういったところはこれほど規模は大きくないですが、中・小規模の土地がありますので、まだ進出の可能性はあります。
 
Q記者:4つの目標があったが、それについて、1つ目の広域的な交流というイメージとぴったりかなと思うが、そのほかの環境共生とか新しい産業の何かというものは、目的通りいってないかと思うが、その辺はどうか。
A都市整備部長:環境共生におきましては、この写真でいいますと物流のマル4と物流のマル6の屋根の部分は太陽光パネルが全面に設置されています。建設中の大型商業施設、イオンモールにも屋根には太陽光パネルを設置する工事が進められております。それ以外におきましても、事業用地の中に幅10メートルくらいの植栽帯を設けたり、場所によっては5メートルの植栽帯を設けたりとか、そういった形で環境共生に取り組んでいます。
 
Q記者:新しい産業の話はどうなったか。
A事務局長:組合で誘致をする際に、そういった条件付けをしたのですが、なかなかやはり先ほど市長が述べたように圏央道の開通、新東名の開通等で、結果的に物流施設が多く張り付いているというのは事実でございます。それは、時代と地域のニーズだと思いますが、一方で今建設中の1棟につきましては、建物としては物流施設ですが、その中に研究開発系の機能ももてるような建物の構造にして、フレキシブルに対応できるような施設もつくられておりますので、当初の目的がすべてというわけではないですけれども、そういったことも引き続き取り組みはしている状況になっております。
 
Q記者:所感として、感覚として大昔からもやってきたこのツインシティについて、どのように思われているか。
A市長:平成9年ごろから新幹線新駅を誘致して、通勤新幹線にしようというお話の中で、誘致については寒川側と大神で綱引きがあって、相模線とかそういういろいろな交通の結節等も考えながら、県が寒川の方に駅をつくる、しかしながら、一緒に橋を渡してツインというまちづくりをしようという構想がありました。それから地域の皆さま方のいろいろなご協力、それから平塚市の中でも2核1地域の北の核として、しっかりと整備をしようということで総合計画、都市マスタープランにも位置付けてまいりました。本当に地域組合の皆さまにもご苦労をおかけしましたけれども、平塚のまちづくりのなかで、一つの大きな核が北にできる。これはイコール県の南の中央ラインを結ぶ、南の核ですので、これができるということは、平塚市にとって、それから県にとって大変意義のあるまちが完成したなと思っております。私としては、ここで大きなまちが動き始めるというのは大変感慨深い思いがあります。
 
Q記者:これからも工事が進むが、何をもってまちびらきなのか。
A事務局長:平成14年の4月にできましたツインシティ整備計画というものがございます。それは神奈川県と神奈川県東海道新幹線新駅設置促進期成同盟会が作ったツインシティ整備計画ですが、そちらの整備計画に都市計画の決定をして、工事をして、区画整理の造成工事を行い、そのまちが概成した段階でまちびらきをしようというのがもともとそういう目的というか、レールとして引かれておりましたので、その時の予定とは若干遅れておりますけれども、ようやくまちが概成をしたという概念で、ここでまちびらきをさせていただくということころでございます。
 
Q記者:大まかにできたぞ、ということか。
A事務局長:そういうことです。
 
Q記者:概成とはどういう漢字か。
A市長:概略の概に成るです。
 
Q記者:ツインシティは神奈川新駅をもとになってできたもので、神奈川新駅もリニアをもとにして造られていくと思うが、リニア自体(の進捗)はあまり芳しくないなと思うが、リニアの進捗状況について平塚市としてはどうか。
A市長:私から具体的に進捗どうこうを申し上げるべきではないと思いますけれども、やはりこれから県の全体のことを考えると、やはりわれわれとしてはしっかりとJR東海さんもご苦労いただいてると思いますし、各自治体もいろいろな課題があると思いますけれども、しっかりと対応を進めていただきながら、もちろん環境配慮も必要ですし、そういうものを含めて、できれば計画的に進めていただければ、私としてはありがたいと思います。
 
Q記者:できれば計画的にというのは、もう少し具体的に。
A市長:先ほど申し上げましたけれども、長い間、新幹線新駅の必要性については、県、それから当事者である平塚市、寒川町の考えを訴えさせていただいてまいりました。われわれは具体として、区画整理組合、地域の皆さまのご協力のもと、大神地区にまちをつくったわけですので、そのまちをもちろん、新幹線新駅を誘致するというのが最初の目的ですけれども、それだけではなくていろいろな交通の結節点それから、ちょうど県土のおへそにあたるところですので、まちを有効に活用して、そういう中で県土の発展、平塚市の発展につなげていく。それが大きな今の動きですので、最終的には、平塚市はまちをつくって受け皿をつくりましたので、それをもとにリニアもそうですし、新幹線新駅の設置に向けて、先ほど事務局長からお話がありましたけれども、ツインシティの整備計画というものがあるのですけれども、それにのっとって、若干スケジュール的には遅れていますけれども、まちをつくって新幹線新駅の建設に向けて、一歩ずつになるとは思うが、進めていきたいというのが具体的な取り組みになると思います。
 
Q記者:物流について、既に開業してるというのは具体的にはどこか。
A事務局長:三井不動産、信濃運輸、日本GLP、大和ハウス工業、あと南桜プロパティーズという会社だったのですが、今は名前が変わってしまったのですが、そういうところがあります。新たに進出したのが、今申しました6つ。
 
Q記者:今いったのは5つではないか。
A都市整備部長:まず三井不動産、大和ハウス工業が2棟、信濃運輸、日本GLPであと、今いった南桜プロパティーズという今名称が変わっているところで6棟となります。
 
Q記者:アウトレットというのは三井不動産ではないか。
A事務局長:イオンモールです。
 
Q記者:イオンモールの中にアウトレットができたのか。
A事務局長:イオンモール株式会社が建設するアウトレットです。
 
Q記者:もともとツインシティとして計画があって、平塚側が完成したのはめでたいことだと思うが、寒川側がまだほぼ何も起こってないという状況だと思う。今後平塚市は、新駅誘致に対してJRなり、県なり、寒川なりにどういう働きかけをしていくのか、そのあたりの展望を聞かせてほしい。
A市長:繰り返しになりますけれども、長い間JR東海には新幹線新駅を誘致したいということで、県、われわれ当事者の市、町、期成同盟会、この新駅を造ることによってこのエリア全体に効果が出るだろうという、自治体の集まりの中で要望してきました。平塚側は、形としておおよそまちができてきましたので、いよいよ橋を渡して、寒川側で具体のまちづくりを進めてもらうように、寒川の町長を始め、寒川側には毎回のように。実は平塚側は農地が多かったので、ご苦労を本当にいただきましたが、権利の調整をすることができました。寒川は具体的にいうと住宅とかですね、そういったところが関わっていますので、なかなか権利調整というのはすぐには進まない状況かもしれません。いよいよ平塚側ができましたので、ツインとして機能ができるまちをつくるためにはやはり、寒川側に取り組みを着々と進めてもらうように今後とも、県、平塚市、それから寒川町が協調してまちづくりに向かって進んでいくことが、具体的には必要なのかなと思います。
 
Q記者:平成9年から計画が始まったけれども、まだ何も起こっていないのはちょっとどうなのかと思う。他町のことを市長がいうのもあると思うが。
A市長:先ほど部長から話がありましたけれども、ご苦労はされていると思います。いろいろ、地権者の方含めて皆さんに認知をしてもらいながら、まちの必要性だとかそういうものを分かってもらうための努力はしていただいていると思います。今後その先を目指していただいて、具体のまちづくりに向けた取り組みを私としてはしていただければ。あちらの内政干渉するのもいけないものなんですけれども、県土の核を担う、南の核として担う、そのまちをつくっていくということは、そしてましてツインというまちづくりの中では、やっぱり一緒になって進んでいただくことはありがたいなと思います。
 
Q記者:もともと国道129号は、かなり交通量がある、渋滞をする。そこに今はもう物流ということでトラックとかも出入りしている上に、今年の春からはイオンモールができて、3300台もの駐車場スペースを持つということはそれだけ車が入れますよと、お客さんをそれだけ想定しているわけです。交通については何らかの考え方なり対策なり考えているのか。
A都市整備部長:まずジ・アウトレット湘南平塚が開業したときの渋滞対策としては、イオンモールさん側でしっかりと行ってもらえるように調整はしています。あくまでも開業はイオンさん側になりますので、そういった渋滞対策はしっかり行ってもらうと。今後大きな目線で、ご質問のあった物流施設もあって、こういったアウトレットもできて、当然この129号の交通量は多くなってくる予想はしていますので、そういったところで、一つ県が進めている倉見大神線という、東西の道路、それは今後先ほどお話にでましたツイン橋につながって、一つ抜ける道ができるというところと、道路2軸という形で今後伊勢原市方面ですとかそういったところにも今後県に道路の対応をお願いしていきたいと考えております。
A市長:このまちを有効に動かすためにはご指摘があったように、道路もしっかりと整備をして、東西南北からここに来やすいというか、動きやすいまちをつくっておくことが必要です。今部長が申し上げましたように一本寒川に通すのは、大きな橋ですので、今後あちらとこちらを結ぶ通行をスムーズにすること。それからツインを囲む縦のラインと横のラインを道路2軸というのですが、一つは大神から伊勢原に抜ける伊勢原大神軸をしっかりと整備をしていくこと。それからパイロット線、県道大島明石、これが途中で止まっているんですけど、これを北に抜けるような、129号を補完するような道路も、しっかりと計画をして、整備をしていく、そういう道路網の整備をしていくということ。それからもう一つは、自家用車、自動車だけでなくて、先ほど環境共生という話がありましたけれども、EVバスをこちら側に向かってですね、平塚からツインシティ、それから本厚木、ここに走る予定になっておりますので、そういう形で車だけでなくて、その他の手段も一緒に考えながら、できるだけ交通対策、渋滞対策には配慮したいなと思っています。
 
Q記者:EVバスはジ・アウトレット湘南平塚ができる頃には走らせるのか。
A市長:走ります。
 
Q記者:新幹線新駅の必要性についてどのように考えているか。物流とか、車社会を想定していると思うが、逆に(駅が)できることによってどんなことが実現するか。
A市長:新幹線新駅を誘致するときはまだまだ人の流れがたくさんある、それを想定した時代でしたので、若干、コロナが出てきた中で変わってきていると思います。基本、先ほど部長からお話をしましたけれども、特急機能をリニアに移しながら、具体にいうと神奈川県土の中央あたりから通勤が、相模川以西の周りは相当大きな人口がありますので横浜、川崎、東京に、通勤新幹線を利用した中では、横浜は10分、東京まで20分とかそういう形になると思いますので、利便性が大いに増すと思います。西に向けてもいろんな面で新駅ができることで効果が出ると思います。全体的なことを考えると新幹線新駅を、特急機能はリニアに譲るんだけれども、まちの、東京、横浜、県央、静岡に向けての経済的なもの、人の流れ、観光的なもの、いろんなことを考えると駅の必要性はずっと主張させていただいています。県もその考えのもと、真ん中に、まさに県土のおへそになりますので、大変効果があるということを見越して、この誘致をしていますので、これは先ほどから繰り返しになりますけれども計画的にしっかりと進めていく必要があると思っています。
 
Q記者:コロナ禍で変わった部分でいうと、テレワークができて、通勤の捉え方も変わっていると思うが、そのあたりの変化で(新駅の)必要性は薄らぐことはあるか。 
A市長:例えばこの(エリアの)中にですね、大学とか研究の部門とか結構あるんですね。厚木にも大学がありますし、神大は残念ながら出ていくんですけれども、東海大があったりですね。このエリアにはいろんな研究開発がされている機関がありますので、駅ができれば直接動いていかなくても仕事ができる時代ですけれども、例えば研究のために来ていただくとか、いろいろな形でこのまちの潜在能力を駅を使うことによって発揮できる。そういった環境は、まだ残っていると思っています。
 
Q記者:横浜ゴム本社が移転することになったが、企業の誘致につながることもありえると思うか。
A市長:もちろんあると思います。なかなか今、残っている地域というか、これから進出できるような余裕のある地域はないかもしれませんが、平塚市、厚木もそうですが、湘南県央のこのエリアの中には、まだ潜在的にいろいろな技術もありますし、本社機能を移してきてもらって、活躍していただけるような素地が残っていますので、それには役に立つものだと思っています。
 
Q記者:大神地区の人口というのは、前は何人いてどれだけ増えるのか。
A都市整備部長:居住人口は3300人になります。現人口は、ツインシティのエリア中だけでは100人ぐらいです。
 
Q記者:計画ができるまでは無人だったのか。
A事務局長:ここはもともと調整区域でしたので、調整区域の時には100人ぐらいの人口でありましたが、それが計画でツインシティ大神地区として3300人になるということです。
A市長:今いっているのは69ヘクタールの開発をした中で、ということです(大神地区全体ではありません)。
 
Q記者:寒川側も含めて、まち全体はいつできるか分からないのか。
A市長:知事が都市計画決定をして、まちをつくるという方向性を明言していただいておりますので、これは必ずつくっていただかなくてはなりませんし、できると確信しています。
 
Q記者:新幹線の新駅や橋がなくてもこのまちとしては成り立つのか。
A市長:今のところ決め事としては寒川側に新駅を誘致するという考えですので、この根本的な考えが変わらない限りは橋がないとこのまちは機能しないことになります。でも平塚はしっかりやります。いろいろな動きの中で県・平塚の中でも拠点としてまちを動かす、いろいろなことをやりますけれども、ツインシティとしての動きについては橋をつくっていただいて、最終的には寒川側に新駅をつくっていただいて、県土の真ん中でしっかりと動かすまちができていくというのが最終的な目標です。
 
Q記者:今建っている物流倉庫6棟、これから建つ予定の3棟は新幹線新駅がなくても成り立つのか。
A市長:成り立ちます。
 
Q記者:3300人となる人口的な部分で新駅は必要になるのか。
A市長:もちろん、エリアの中では新幹線新駅があって移動できる。今、相鉄いずみ野線が湘南台まで開通しておりますが、そこから慶応大学藤沢キャンパスまで、その先も倉見に向けていずみ野線の延伸が検討されておりますので、ゆくゆくは新幹線新駅もそうですが、橋を渡して倉見側に行って相鉄いずみ野線の延伸が来てそれに乗れば、東京方面へ直接行けるというような、鉄道網としてはつながることができます。そういう意味においてはツインシティのまちづくりというのは、今後県土のおへそ辺りから東京へ向かっていけるようなそういう利便性は大変高まることになります。
 
Q記者:人口計画の話だが、3300人ということだが、吉野市長のころの話と違っているのではないか。
A事務局長:変わっていません。
 
Q記者:昔からそうか。
A事務局長:私は平成9年からこの仕事に携わっておりますが、その当時、推進構想を発表してツインシティ整備計画をつくったときからずっと変わってないです。
 

その他の質問

Q記者:神奈川大学のことについて。年末に要望に行ったそうだが、現状を教えていただきたい。市全体のまちづくりのイメージをどう考えているのか。
A市長:12月中に2回目の要望を出させていただきました。前の要望とかぶるところはありますが、神奈川大学さんが横浜に戻られるということは、これから後の(湘南ひらつかキャンパスの)管理もしっかりと対応いただきたいということも含めて。もう一つ大きなことは、地域の方たちと一緒にいろいろなことを考えていただきたいということです。そういう要望も含めて出させていただきました。その後の反応はまだいただいておりません。
われわれが要望したことはずっと言ってきたことですので、それを地域の人たちも巻き込んで今後のまちづくりにどう生かしていくことができるか、それを考えていきたいというのが現状です。
それから土屋地区が神奈川大学さんが出ていくことによって活性がなくなるのではないか心配されていると、地元の方からも話は聞いております。今後、平塚の都市計画は2核1地域ということで、平塚駅周辺の南の核、ツインシティの北の核、1地域というのは西部地区の自然環境を活用しながら、自然・人にやさしいまちづくりを考えていきたいと思いますので、土屋地区の皆さんと一緒になって今後の神奈川大学の跡地の利用も含めて考えていきたいと思っています。

Q記者:市としては3月までに全部決めてほしいということではないのか。
A市長:そうではないです。具体的な提案もありませんし、伺っているところによると自治会・地域の方も一緒にいろいろな形を考えていこうという考えも持っていただいているようなので、これはありがたいことだなと思っています。一緒になって市も考えていきたいと思っています。

Q記者:バスのことを懸念されている地域の人もいるようだが、バス会社と市が話していることはあるのか。
A市長:今の学生の数を運ぶという、その本数はないかもしれないけれども、必要な部分はしっかりとバス会社とも話し合いをして残してもらうということは確認していますので、路線自体がなくなるというのはありません。
 
定例市長記者会見における質疑内容を広報課広報担当でとりまとめて掲載しています。

記者発表資料

平塚市
担当 都市整備課 ツインシティ整備担当 根本
電話 0463-21-8783
 

ツインシティ大神地区まちびらきを開催

 
 平塚市ツインシティ大神地区土地区画整理組合が、新たなまちの概成を祝うとともに本地区の今後の発展を祈念するため、ツインシティ大神地区のまちびらきを開催します。
 

ツインシティ大神地区の概要

 神奈川県東海道新幹線新駅設置促進期成同盟会および神奈川県は、東海道新幹線新駅を誘致している寒川町倉見地区と相模川を挟んだ平塚市大神地区を新しい橋で結び、川の東西両地区を一体としたまちづくりとして計画しています。本市では、神奈川県の南のゲートとして計画されているツインシティの一翼を担うツインシティ大神地区(約68.8ha)を「平塚市総合計画」や「平塚市都市マスタープラン」において、平塚市の北の核として位置付け、平成27年8月28日の組合設立認可から土地区画整理事業により工事などを進めてきました。
 環境に配慮し、周辺道路交通網である圏央道や新東名高速道路の整備効果も活かした、新たな産業の創出や魅力ある施設の誘致によって、雇用創出(計画約6,000人)や広域的な交流連携、居住人口の増加(計画約3,300人)等により、平塚市全体への経済活動の波及が期待できます。
 経済効果は建設効果や操業効果により、令和7年度に予定されている換地処分から10年後までに累計で約6,100億円になると試算しています。また、固定資産税と都市計画税を合算した地区内の新規課税額は令和元年度と比べて令和4年度は約3.5億円増加し、今後も大型商業施設や複数の物流施設の開業により増加する見込みです。
 地区内の道路や公園などの都市基盤整備が進む中、物流施設が順次開業し、昨年4月には相模小学校が開校、春には地区の賑わいの核となる大型商業施設も開業する予定であり、新たなまちの完成が近づいています。
 

ツインシティ大神地区まちびらき

主催

 平塚市ツインシティ大神地区土地区画整理組合(理事長 小林茂)
 

後援

 神奈川県東海道新幹線新駅設置促進期成同盟会、平塚市
 

日時

 令和5年1月28日(土曜日)午前10時から午後2時まで 雨天決行
 

会場

 3号公園および大神公民館(ツインシティ大神地区土地区画整理事業区域内)
 

出席者(予定) 

 地域住民、神奈川県東海道新幹線新駅設置促進期成同盟会会員市町、 国県市議会議員、立地企業、神奈川県および平塚市関係者など約1,000人
 

入場料

 無料
 

イベント内容

3号公園
  • 記念式典
  • チアリーディング(東海大学チアリーディング部)
  • 祝い太鼓(相州平塚七夕太鼓保存会)
大神公民館(大ホール)
  • パネル展示(ツインシティ大神地区のまちづくり、立地企業紹介など) 
  • 地区内で発掘された文化財の展示
  • 東京2020オリンピック聖火トーチの展示



別紙1(PDF形式:352KB)
別紙2(PDF形式:377KB)
 

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