企画展「生誕110年 工藤甲人展 北の大地といのちの詩(うた)」を開催

令和8年8月21日

平塚市
担当 美術館 学芸担当 家田
電話 0463-35-2111
 

企画展「生誕110年 工藤甲人展 北の大地といのちの詩(うた)」を開催

 
 平塚市美術館では、1962年から平塚にアトリエを構え、半世紀にわたり活躍した日本画家・工藤甲人(くどうこうじん、1915―2011)の生誕110年を記念した回顧展を開催します。
 工藤甲人は青森県弘前市に生まれ、1934年に上京して川端画学校日本画科に入学し画家としての道を歩み始めます。その後、福田豊四郎に師事し、造形的にも新しい傾向を持つ日本画制作を試みますが、召集されたことで制作が中断。しかし、戦前に萌芽した造形的な実験は、戦後の制作へとつながっていきました。1950年、日本画の変革を目指した創造美術展で初入選を果たすと、以降、新制作協会日本画部、創画会の中心的な画家として、郷里の自然を題材に新しい日本画の創造に邁進しました。北国の厳しい自然に耐え、春の訪れに歓喜する動植物の生命の輝きに感応する画家の心性と、その内面に醸成された詩情とが混然一体となり、幻想的な光景が画面に立ち現れてきます。夢幻の世界と現実の世界の混交、造形と情感の調和した独自の画境は、戦後の日本画壇に新生面を切り拓きました。
 本展では、初期から晩年までの代表作、小下図、画材など86点と、関連作家の作品7点の計93点により、およそ70年にわたる画業を回顧いたします。特筆すべきは、序章として戦前に工藤甲人とともに活動していた新美術人協会の作家たちの作品を紹介することです。工藤甲人の最初期にあたる戦前の作品は失われてしまいましたが、その作品写真のほか、同じ新美術人協会で活動していた福田豊四郎、吉岡堅二、堀文子、酒井亜人ら、当時の新しい傾向を持つ日本画を展示することで、戦前から戦後にかけての造形的な連続性を示しつつ、甲人が制作において目指したものを浮かび上がらせます。美術館での回顧展としては2007年に画家の郷里である青森県で開催されて以来19年ぶり、神奈川県内では1991年に当館で開催して以来35年ぶりとなる本格的な展覧会となります。画家の詩的感受性と美しい色彩の妙をお楽しみください。
 

企画展

 「生誕110年  工藤甲人展  北の大地といのちの詩(うた)」

主催

 平塚市美術館

協賛

 株式会社葦、神奈川中央交通株式会社

助成

 芸術文化振興基金、公益財団法人朝日新聞文化財団

会期

 令和8年9月19日(土曜日)~11月23日(月・祝)

開館時間

 午前9時30分~午後5時(入場は午後4時30分まで)
 休館日  月曜日(ただし9月21日、10月12日、11月23日は開館)、9月24日、10月13日

会場

 平塚市美術館 展示室2
 〒254-0073 神奈川県平塚市西八幡1-3-3
 電話 0463-35-2111 ファクス 0463-35-2741
 URL  https://www.city.hiratsuka.kanagawa.jp/art-muse/
 JR東京駅から東海道線、または新宿駅から湘南新宿ライン(直通)で約1時間。JR平塚駅より徒歩20分。または平塚駅東改札口(北口)より、神奈川中央交通バス4番乗り場乗車「美術館入口」下車、徒歩1分。駐車場67台(美術館御利用の場合90分間無料・要認証)。

出品数

 93点

観覧料

 一般1000(800)円、高大生500(400)円、中学生以下無料
 ( )内は20人以上の団体料金
 毎週土曜日は高校生無料
 各種障がい者手帳の交付を受けた方と付き添い1人は無料
 65歳以上で、平塚市民の方は無料、市外在住の方は団体料金
 

関連事業

講演会「工藤甲人 夢と覚醒のはざまに」(申込不要、先着順)

開催日:10月4日(日曜日)
時間:午後1時30分~3時(開場 午後1時)
講師:菅野晶氏(青森県立美術館美術統括監)
場所:ミュージアムホール
定員:100名
参加費:無料

対談「工藤甲人先生の思い出」(申込不要、先着順)

開催日:11月1日(日曜日)
時間:午後2時~3時(開場 午後1時30分)
講師:斉藤典彦氏(日本画家、東京藝術大学名誉教授)
聞き手:当館学芸員
場所:ミュージアムホール
定員:100名
参加費:無料

当館学芸員によるギャラリートーク(申込不要、要観覧券)

日時:10月17日(土曜日)、11月14日(土曜日)
時間:午後2時~2時40分
場所:展示室2

対話型鑑賞会「おしゃべり美術館にあーつま~れ」(事前申込制、要観覧券)

日時:9月23日(水・祝)、10月17日(土曜日)、11月14日(土曜日)
時間:午前10時~11時
場所:展示室2 
内容:鑑賞ボランティア・ひらビあーつま~れのメンバーと一緒にお話ししながら鑑賞します。
 

同時開催

令和8年度ロビー展「中嶋明希展 MY GARDEN-たねをまく-」

 金属造形作家・中嶋明希(なかじまあき、1979年長野県生まれ)は東京藝術大学在学中から平山郁夫賞、サロン・ド・プランタン賞、2017年には淡水翁賞最優秀賞を受賞するなど多彩な活躍をみせています。作家の作品の着想源は、自宅の庭や散歩の道すがらなど、日常のなかで目にした動植物です。変化に富んだ自然の様相の中の普遍的な形や性質を、銅や鉄で表しています。テーマホールの大空間に表現された伸びやかな造形をお楽しみください。
会期:9月15日(火曜日)~12月27日(日曜日)
出品数:34点
観覧料:無料