ひらつか企業紹介

最終更新日 : 2020年9月15日

市長が訪問した市内企業などの地域貢献活動や、技術、製品等を紹介します。なお、掲載内容は訪問当時の内容のため、現時点において訪問した企業の社名や事業内容等が変更になっている場合があります。

掲載企業一覧
平成28年度 日本クロージャー株式会社 キヤノントッキ株式会社
平成27年度 株式会社湘南アルテック関東冶金工業株式会社
平成23年度~平成26年度 ひらつか企業紹介(平成23年度~平成26年度)

平成28年度

「日本クロージャー株式会社」 平成28年5月19日(木曜日)

 
日本クロージャー株式会社
 ペットボトルやガラスビンなどを密封するキャップ(クロージャー)を製造している日本クロージャー株式会社平塚工場を訪問しました。
 同社は、国内シェアトップを誇るキャップメーカーで、海外にも拠点があり高い評価を得ています。社名からも事業内容が正しく認知されるようにするため、平成25年4月に日本クラウンコルク株式会社から、容器の栓及びふたを意味する「クロージャー」へ変更しています。設立当初はビンのコルク王冠を製造販売していましたが、最近では樹脂製や金属製のキャップを中心に、「クロージャーで、人と社会に感動を」という経営理念のもと、研究開発から製造・販売までを一貫して行っています。
 平塚工場は、馬入のお花畑西側の長瀞にあり、昭和39年に操業を開始し、同社の国内4工場の中で唯一、技術開発センターと金型事業センターを併設した総合的な工場として位置付けられています。相模川沿いの土手から見える技術センターの建物の庇は、王冠の形を模してあり、今まで積み重ねてきた努力を忘れないために設置されたと伺いました。
 主な製品は、ペットボトルや牛乳、液体調味料容器の樹脂製キャップ、ジャムやつくだ煮などの瓶詰め用の金属製キャップです。このほかにも、液体洗剤などの詰替用製品、清涼飲料や食品などの幅広い用途に使用されている袋状の容器(パウチ)用のキャップなどを製造しています。これらの製品は、開け易さや密封性などの機能向上、軽量化など省資源化による環境への配慮だけでなく、内容物の鮮度や安全性を保つ工夫も施され、消費者ニーズに応えています。
 飲料・食品・医薬などの各分野で、時代が求める機能性の高い製品を生み出す、その技術力の高さに目を見張りました。飲料用ペットボトルのキャップなどは国内での圧倒的なシェアを占めるとのことで、私たちの暮らしの中にある身近な製品を日本全国へ送り出す企業が市内にあることを誇りに思います。また、環境面への配慮なども大変行き届いており、規律正しい方針や企業活動に感銘を受けました。国内外に羽ばたくこのような企業が、本市の産業界をけん引し、地域経済の活性化につなげてほしいと感じました。

 
日本クロージャー訪問の写真
 

「キヤノントッキ株式会社平塚事業所」 平成28年11月10日(木曜日)

 
キヤノントッキ株式会社平塚事業所
 キヤノントッキ株式会社平塚事業所を訪問しました。
同社は、キヤノンのグループ企業で、社名にある「トッキ(特機)」は、「特別な機械」や「特殊機器」を意味しています。新潟県見附市に本社と開発・生産の拠点があり、今回訪問した大神の工場は、クリーンルームなどの施設の規模が大きいことなどから開発・生産・物流の拠点になりつつあります。
高度で独自な真空技術を応用し、次世代のディスプレイである「有機ELディスプレイ」の量産製造装置を世界に先駆けて開発しています。真空の中で、有機材料を数ミクロンの単位で調整し、狙った位置へ蒸着する製造工程に同社の高い技術が活かされています。
製造装置は、いくつもの装置から構成された集合体で、全長100メートル以上、高さは約4メートル、重量は約2,500トンもあり、キヤノングループ内で生産される中で最も大きな製品です。製造装置の一部でしたが、クリーンルーム内で目にした実験機の大きさには、目を見張るものがありました。
「有機ELディスプレイ」は、自己発光するためバックライトが不要となり軽量で薄くできる点や、丸めたり、折り曲げたりでき、優れた視認性や高速動画再生ができるなどの特徴があり、最近では、世界の主要なパネルメーカーに採用されています。今後、スマートフォンやタブレット端末、TVなどでの用途が広がるとことが期待されていることもあり、海外メーカーも積極的に設備投資を進めており、市場の拡大が大いに期待できる分野です。
ディスプレイの分野で世界を支える技術を持たれている企業が、市内にあることをとても心強く思うとともに、今後の事業拡大を地域経済の活性化や雇用の創出につなげていただくこを大いに期待しております。
 

平成27年度

「株式会社湘南アルテック」 平成28年2月15日(月曜日)

 
株式会社湘南アルテック
 60年以上にわたって、高度なアルミ鋳造技術に磨きをかけている湘南アルテックを訪問しました。設立は昭和23年、市内を縦断する県道大島明石線沿いの大島に本社と工場があります。
 幅広い産業分野で利用されているアルミニウムを使い、その特徴である軽さを最大限に活かして、また、多種多様なニーズに応えられるよう、これまで培ってきた独自の鋳造技術と蓄積されたノウハウを駆使し、きめ細やかな製品づくりを実現しています。主に、高い耐久性や耐圧性が求められる建設機械に搭載されるギアポンプのほか、パワーと軽さが求められるブロア(送風機)やチェーンソーといった農林系機器の2サイクルエンジン用のシリンダーを製造しています。シリンダーのような複雑で薄い形状でも、小さなくぼみや穴などの不良品が出にくく、さらに、先端部分の厚さが0.8ミリメートルのフィンと呼ばれる放熱板の製造も可能にする独自の鋳造技術を開発したことによって、シリンダーは同社を代表する製品のひとつになっています。
 このほかにも、カラーベストなどの屋根材を切断する機械は、住宅建材メーカーと共同開発を行い、軽くて、切れ味が優れるだけでなく、安全装置や工具箱を組み込むなど、使う人のことを考え抜いた工夫が施され、鋳物だけでなく機械加工も手掛けている同社の強みが存分に生かされています。
 同社では、製品の寸法精度を高めるため、金属の膨張や収縮等による変形を考慮に入れて金型調整を行うとともに、室温が一定に保たれた検査室を設置することで温度による測定誤差を減らす体制を整えています。さらに、品質管理では、人の手による製品検査だけでなく、検査装置を新たに導入するなど、常に品質向上にも努められています。
 数々のアイデアを形にする同社の技術開発力や、整理整頓が行き届いた製造現場を拝見させていただき、これまで築き上げてきた信頼を武器に、多くの方々から支持される高品質な製品が生まれ続けることに期待が高まりました。
 
 (株)湘南アルテック企業訪問の写真

「関東冶金工業株式会社」 平成27年11月12日(木曜日)

 
関東冶金工業株式会社
 市内四之宮に本社と工場、研究施設がある関東冶金工業を訪問しました。
 昭和32年に設立され、来年60周年を迎える同社は、炭素繊維を焼成するための高温炉をはじめ、工業用熱処理炉の設計製造技術分野で世界トップクラスを誇ります。
 長年培ってきた卓越した技術や開発力から生み出された炭素繊維焼成用高温炉は、約3,000度もの高温での熱処理を可能にしています。それにより高い強度が得られた炭素繊維は、カメラのボディから、ボーイング787や国産初のジェット旅客機「MRJ」の主翼、胴体などの航空機、さらには宇宙等の最先端分野まで幅広い用途に利用されています。
 最近では、自動車用としての利用も拡大してきており、海外メーカーの電気自動車の車体や、国内のメーカーの燃料電池自動車の水素タンクにも使われるなど、産業界にとって今や欠かせないものとなっています。
 同社では、今年の2月に、国内外から寄せられる炭素繊維やファインセラミック用の大型の熱処理炉等の受注に応えられるよう工場を建替え、全長が100mにもなる熱処理炉の製造にも対応できるようになりました。これと併せて、工場内の空調も一新し、冷暖房を備え作業環境の向上も図られています。
 炭素繊維は鉄より強度があり、軽量のため、様々な用途での活用が期待され、不要となった炭素繊維が水質浄化に使われるなどの新たな可能性も広がっています。髙橋社長からは「新しい時代の新しい材料に着目して開発を進めている。炭素繊維のリサイクルの実証実験にも我が社の炉が使われている。」等のお話を伺うことができました。
 今後も市内での操業をお願いすると共に、同社から生み出された工業炉が、素材の新たな可能性を切り開き、国内外の様々な産業を支えていくことに期待が高まりました。
 
 関東冶金工業(株)企業訪問の写真

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