市長コラム

 市長が市政などに関する思いをつづった「市長コラム」を、広報ひらつか第3金曜日号に掲載しています。
 広報ひらつかに掲載した「市長コラム」の内容をご紹介します。

令和2年(2020年)8月

心豊かな社会とは

  • 町内福祉村の活動の様子 屋外で体を動かす交流活動も再開しています
 「一人で食事をすると何となくおいしくない。その理由は、家族や仲間と楽しく食べるほうが唾液が多く出るからだそうだ」。元検事で、さわやか福祉財団の堀田力(ほったつとむ)会長は、かつてそんなことを書いていました。

 新型コロナウイルス感染症の拡大が止まりません。自粛続きで人と人とが共感し合う機会が減り、落ち込む人や憂鬱になる人が増えているという話も聞きます。やはり、人は人とつながっていなければ、生きる活力、意欲を失ってしまうのだと思います。

 感染症と隣り合わせの生活が当面続くため、市では先月、第2波・第3波への警戒、市民生活や経済活動の支援などからなる「総合対策」を発表しました。特に、感染症で変わる社会を見据え、テレワークやオンライン教育などデジタル化の施策も取り入れたのが特徴です。

 しかし、デジタル化でできることには限界があります。ITやロボットを駆使して省力化、効率化を図ることはできますが、人が触れ合うことでしか伝わらないもの、得られないこともたくさんあります。心豊かな社会につながる人間らしさを置き去りにしてはいけないと思うのです。

 そこで、「総合対策」には、地域のつながりを深める取り組みも盛り込みました。地域社会では、対話や協働作業などを通して育む共感が大切です。地域の絆をしっかりとつなぎ留められるよう支援を広げていきます。

 平塚市ならではの助け合いの取り組みとして、町内福祉村があります。先の堀田会長は、平成28年に開催した地域福祉のフォーラムで対談したとき、町内福祉村を「全国に誇れる先駆的な取り組み」と称賛してくださいました。

 今号1~3面では、町内福祉村など再開した地域活動を紹介しています。当面のコロナ危機へ確実に対応しながら、新しい地域社会のあり方を、皆さんと一緒に探っていきたいと願っています。
 

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