市長コラム

 市長が市政などに関する思いをつづった「市長コラム」を、広報ひらつか第3金曜日号に掲載しています。
 広報ひらつかに掲載した「市長コラム」の内容をご紹介します。

令和3年(2021年)5月

新しい農業を平塚から

  • 無人自動田植え機に試乗する市長 無人でも田植え作業ができます
 「農業はこんなに進歩してきたのか」。田植えや稲刈りなどを代行する湘南ライスセンター(大島)に導入された、GPSを搭載した「無人自動田植え機」。その関東地方初のデモンストレーションに立ち会い、無駄のない俊敏な動きに驚きました。

 次々と苗を植え付け、計算された位置で軽快に方向転換して、また進む。子どものころ、額に汗しながら苗を手で植えたことを思い出すと、目を見張るばかりの進歩です。最先端の技術を駆使すれば、農業も大きく変わっていくと確信しました。

 日本の農業は、高齢化や担い手不足などが課題です。これらの課題解決に向け、農作業を効率化して労働の負担を減らす、高度な機器が次々と開発されています。平塚市では、県内一の生産量を誇る稲作をはじめ、都市近郊の立地を生かして露地野菜や園芸、畜産など、多様な農業が展開されていますが、課題はほかの地域と同じです。

 そこで、新型コロナウイルスの影響で社会のデジタル化や働き方改革が加速するこの機会に、「農業」分野にもその流れを組み込むことにしました。ロボット・人工知能(AI)・IoTなどの先端技術を活用した「スマート農業」の導入を市が支援するのです。

 昨年度の補助金申請件数は20件。最新鋭の機能を装備した農機のほか、日照や気温などの各種条件と連動して作物を管理する環境制御装置などが導入されています。これらにより、「省力化や品質と収量の向上が図られ、将来的な規模拡大も見込める」とのうれしい声も上がっています。

 こうした取り組みを進め、従来の「きつい・汚い・危険」というイメージを返上し、「かっこいい・稼げる・感動」という新しい3Kを広めたい。そして、就農者や後継者を増やしたいと考えています。デジタル化で得られたデータも活用し、時代を先取りする農業を平塚から発信していけたらと夢を膨らませています。
 

このページについてのお問い合わせ先

秘書課

〒254-8686 神奈川県平塚市浅間町9番1号 本館4階
ファクス番号:0463-21-9600

お問い合わせフォームへ 別ウィンドウで開く

このページについてのアンケート

このページの情報は役に立ちましたか?
このページの情報は見つけやすかったですか?