市長コラム

 市長が市政などに関する思いをつづった「市長コラム」を、広報ひらつか第3金曜日号に掲載しています。
 広報ひらつかに掲載した「市長コラム」の内容をご紹介します。

令和3年(2021年)11月

コロナ後の地域づくり

  • 土屋公民館の菊花展 丹精込めて育てられた菊に心が和みました
 桜は散る、梅はこぼれる、椿は落ちる、そして菊は舞う。花が終わるときの表現だと教わったことを、土屋公民館の菊花展を訪問して思い出しました。グローバル化の時代にあっても、こうした美しい日本語の表現、そして日本の文化や伝統を大切にしていきたいと思っています。

 その下地となる一つは、郷土を愛する気持ちだと思います。郷土愛から生まれる地域の絆は、豊かな心や潤いのある暮らしをもたらすだけでなく、地域のさまざまな活動を支え、安心・安全なまちづくりにもつながっていきます。

 しかし今、私たちの中に、目に見えない新型コロナウイルスへの感染不安や自粛生活の疲れなど、やり場のないストレスがたまっています。それが、他者への攻撃や社会の分断に結びつかないようにしなければなりません。

 これからの地域づくりはどう進めていくべきか。私は、コロナ以前にそのまま戻るのでなく、コロナを契機に、社会経済情勢や市民意識の変化を反映した、新しい平塚市の在り方を模索していくことも必要だと考えています。

職員には、まず新型コロナの第6波に備えるよう指示しています。同時に、編成作業が始まった来年度予算案の検討に当たっては、しばらくは続くであろうウィズコロナを前提に、地域活動をどう再開していくか、地域の皆さんと話し合うよう求めています。

 感染減少に伴い、そろりそろりと動き始めた地域活動。菊花展では、土屋小学校の3・4年生が感染防止を徹底して準備を進めました。まちぐるみ大清掃は中止になりましたが、一部地域では自主的に清掃活動を始めているそうです。防災訓練や子育てサロン、老人クラブなどの活動も徐々に増えてきました。

 これらの動きからは、工夫して絆を取り戻そうとする熱意が伝わってきます。引き続き、試行錯誤を続けながら、温(ぬく)もりのある地域づくりを、市民の皆さんと一緒に進めていきたいと願っています。
 

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