市長コラム

 市長が市政などに関する思いをつづった「市長コラム」を、広報ひらつか第3金曜日号に掲載しています。
 広報ひらつかに掲載した「市長コラム」の内容をご紹介します。

令和4年(2022年)1月

カピバラ、春公開へ

  • カピバラにレタスを与える市長 公開後には名前を公募する予定です
 トラ年なのにネズミの仲間の話題で恐縮ですが、冬になると、温泉につかるカピバラをテレビなどで見かけます。寒さと乾燥が苦手なカピバラが、目を閉じて気持ち良さそうにしている姿は、今や季節の風物詩とも言えます。

 そのしぐさや表情が人気のカピバラが、今春から総合公園ふれあい動物園にお目見えします。このオスのカピバラは、令和元年に藤沢市内の元の飼い主宅から逃げ出し、半年もの間、湘南地域を放浪していました。その様子は、メディアにも注目されたので、ご存知の方も多いでしょう。やがて、平塚市内を通過し、同年12月に大磯町で捕獲。翌年、令和2年1月にふれあい動物園に引き取られました。

 これまで公開を見合わせていたほど警戒心が強かったため、心配もありました。しかし、確認のため現場を訪れたところ、最初は威嚇の声を出していたものの、しばらくすると大好物のレタスをムシャムシャ。リラックスした表情を見せてくれました。飼育担当の大越さんによると「もう4歳。今から人慣れするのは難しいかも」とのことですが、少しずつ新しい環境になじんで、皆さんの前に出てくれればと思います。

 お披露目に向けて、動物園の東側入り口付近に、カピバラ専用の施設を新設します。平塚に縁のある方から「ふれあい動物園のために」と寄せられた寄付金を活用し、温浴できる桶(おけ)や飛び越え防止の柵を設け、快適に過ごせるような空間をつくります。

 総合公園は、市内外から大勢の人が訪れる本市の魅力の一つ。今春のカピバラの公開に加え、12月には、障がいがある子も、ない子も一緒に遊べる「インクルーシブ遊具」を設置します。4カ所の野外トイレの改修や大型遊具の更新は昨年に完了。親子トイレも新設しました。

 市制施行90周年の節目に新しい魅力を加え、100周年、さらにその先の未来に向けて、子どもたちの笑顔あふれる公園に磨きをかけていきます。
 

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