市長コラム

 市長が市政などに関する思いをつづった「市長コラム」を、広報ひらつか第3金曜日号に掲載しています。
 広報ひらつかに掲載した「市長コラム」の内容をご紹介します。

令和4年(2022年)7月

「内水氾濫」に備える

  • 動力不要の流量制御装置 雨水が流入する装置の大きい径は直径約1.5メートル
 昨年7月3日、静岡県熱海市では降り続いた大雨などにより、大規模な土石流が発生し、甚大な被害がもたらされました。このとき平塚市では、住宅の浸水や土砂崩れの発生、河川氾濫の切迫に伴い、全国初の緊急安全確保(警戒レベル5)を発令しました。

 近年、「線状降水帯」による集中豪雨などが増加し、都市化した街では、雨水が排水できずに下水道や側溝からあふれ出す「内水氾濫」が頻発しており、本市もその例外ではありません。

 まず重要なのは、市民の皆さんによる、自らの命を守る意識と行動です。6月初めには、新しい「内水ハザードマップ」を全戸配布しました。ここには浸水の想定区域や深さだけでなく、災害時の備えや避難情報なども記載しています。水害が発生してから避難場所や避難経路を確認するのではなく、事前に災害が発生した時の行動について家族で話し合い、備えておくことが大切です。

 そして、ハード面の整備も重要です。市では計画に基づき、雨水管の整備やゲートの改修など、被害を予防する対策を進めています。

 内水氾濫には、雨水が流れ込む大きな河川の状況も影響します。そのため相模川や金目川などを管理する国や県に、洪水はもとより内水氾濫の発生を防ぐため、堤防や護岸の整備、河床の掘削などを繰り返し要望しています。現在、相模川の須賀地区や金目川の唐ケ原地区、河内川などで、堤防を高くしたり、川幅を広げたりする工事が進むほか、土砂や繁茂(はんも)した草の撤去なども実施されています。

 市では昨年11月、雨水を一時的に貯める日向岡の調整池に、雨水排出量を渦の力で調節できる動力不要の流量制御装置(写真)を全国で初めて導入しました。大雨では調整池の貯留能力を生かし下流河川の水位上昇を抑えます。

 早期の改修や整備、維持管理によって、今後も水害の未然防止を図っていきます。
 

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