市長コラム

 市長が市政などに関する思いをつづった「市長コラム」を、広報ひらつか第3金曜日号に掲載しています。
 広報ひらつかに掲載した「市長コラム」の内容をご紹介します。

令和4年(2022年)9月

関東大震災100年へ向け

  • 崩壊した馬入川橋梁 東海道線の馬入川橋梁は上下線とも崩壊
 間もなく敬老の日。8月1日現在、100歳以上の市民は過去最多の166人、99歳の白寿の方は過去最多に並ぶ84人いらっしゃいます。平塚市は今年4月1日に市制施行90周年を迎えました。まちの発展に力を尽くしてくださった皆さまに感謝申し上げます。

 白寿の方が生まれた大正12年(1923年)は、9月1日に関東大震災が発生しました。相模湾北西部を震源とするマグニチュード7・9の巨大地震により、全国の死者・行方不明者は10万5000人以上、地震や火事による全半壊・焼失などの家屋は37万棟以上という、未曽有の被害がもたらされました。

 現在の平塚市域の死者・行方不明者は470人以上、全半壊・焼失などの家屋は6500棟以上に及んでいます。黒部丘にあった相模紡績では工場が全壊し、144人が死亡。そのうち約60人は寄宿舎で就眠中の女性工員たちでした。

 こうした被害を今に伝える石碑が7基あります。長楽寺(札場町)の「大震災殃死者供養塔(だいしんさいおうししやくようとう)」は今年3月、大鷲(おおとり)神社(平塚2丁目)にある「震災遭難者之靈(しんさいそうなんしやのれい)」は先月末、国土地理院が定める「自然災害伝承碑」に登録されました。

 私が幼い頃には、祖父母から関東大震災の体験談を何度となく聞かされ、子どもながらに地震の恐ろしさや自分の身を守る術を学びました。

 来年は、関東大震災から100年となります。これを機に、当時の記憶を呼び覚ます取り組みが全国各地で企画されています。平塚市では「ひらつか防災まちづくりの会」の協力で、今年3月に震災の遺構や記念碑などを巡る「防災さんぽ」を開きました。来年3月にも、市民の皆さまに今回登録された自然災害伝承碑などをご案内する予定です。

 首都直下地震、神奈川県西部地震、南海トラフ巨大地震など、平塚市にも被害が想定される大地震は、将来、必ず発生します。災害の教訓を継承し、改めて備えについて考えていきたいと思います。
 

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