ひらつかはぐくみ葉酸プロジェクト

最終更新日 : 2020年8月12日

 平塚市では「選ばれるまち」「住み続けるまち」を2016年からの総合計画~ひらつかNEXT~に定め、「子育てするなら平塚で」を掲げ、事業を展開しています。健康課では、元気なお子さんを産むための女性サポートとして、「ひらつかネウボラルームはぐくみ」における栄養指導事業に取り組んでいます。

ひらつかはぐくみ葉酸プロジェクトとは?

 妊娠前から産後までの女性を対象に、すこやかな妊娠・出産・産後を迎えるために葉酸の適正利用を推進する運動です。葉酸がたくさん含まれる葉物野菜といちごの産地であり、「こどもを産み育てやすい環境づくり」を目指す平塚市ならではの取組みとなっています。
 更に、葉酸は貧血を予防し、動脈硬化のリスクを減らす働きもあるので、年齢や性別に関係なく、健康な身体を育むためにも積極的な摂取をお勧めします。

葉酸の働き

葉酸は水溶性ビタミンB群の一つで、細胞分裂に欠かせない必須栄養素の一つです。
すこやかな妊娠・出産・産後のために 二分脊椎症の予防
低出生体重児・早産・自閉症スペクトラム障害のリスク低減
産後うつのリスク低減
健康増進や未病対策のために 心筋梗塞や脳卒中、認知症のリスク低減

摂取量の目安

妊娠1か月前から妊娠3か月まで サプリメントで摂取(厚労省推奨)
20代 上限900㎍
30歳から69歳 上限1000㎍
主治医から指示されている場合は、指示に従ってください。

葉酸が多く含まれる食品

  • いちご 平塚のいちご
野菜  ほうれん草、アスパラガス、豆苗、ルッコラ、ニラ、水菜、
小松菜、ブロッコリーなど
果物  いちご(平塚のいちごの紹介)、マンゴー、パパイア、
夏みかんなど
その他 納豆、鶏・豚・牛のレバー、焼きのり、玉露など

プレコンセプションケア

プレコンセプションケアとは
 すこやかな妊娠・出産・産後のために、妊娠前からからだの調子を整えることを「プレコンセプションケア」と言います。(プレ=前、コンセプション=受胎、おなかの中に新しい命を授かること)具体的に妊娠を計画している女性だけでなく、すべての妊娠可能年齢の女性とそのパートナーが、いつの日か赤ちゃんが授かり、将来の家族がより健康であることを意識し、行動することを目指します。
葉酸サプリメントの重要性
 葉酸は、妊娠初期に、胎児の成長に欠かすことができないビタミンです。
 葉酸が不足すると、先天奇形のリスクが高くなります。
 食事からだけで毎日確実に葉酸を摂ることは大変なので、妊娠を考えたら(妊娠の可能性がある女性は)、プレコンセプションケアとして葉酸サプリメントを必ず摂りましょう。
 これまでの研究によって、プレコンセプションからの葉酸サプリメントの利用が、神経管閉鎖障害(二分脊椎症や無脳症)や先天性心疾患、口蓋裂といった奇形のリスクを減らし、流産や早産、低出生体重児のリスクも減らすことがわかっています。

やせ過ぎに注意し、バランスよく食べましょう
 自己流のダイエットや偏食などで、痩せ過ぎ(低体重)の若年女性が増えています(20代では20%)。
痩せ過ぎの妊婦さんは、早産や低出生体重児のリスクが高くなります。
赤ちゃんの健やかな成長のためには、お母さんの健康が大事です。
最近の研究では、母体の低栄養は、赤ちゃんの将来の生活習慣病の原因になることが示唆されています。
そのため、プレコンセプションケアとして、栄養素のバランスを考えた適切な食事がとても大切です。
具体的には、ビタミンやミネラルの豊富な食材を十分に摂り、良質のたんぱく質や脂質(油)を選びましょう。

栄養成分表示に注目しましょう
 買い物の際には栄養成分表示を見ましょう。ポイントは三大栄養素のタンパク質、脂質、炭水化物(糖質)の量と質(種類)、ビタミンやミネラルの微量必須栄養素、食塩相当量です。

妊娠中と産後の食事

 お母さんの健康と赤ちゃん健やかな発育のために食事は大切です。特定の料理や食品に偏らないように、いろいろな食材を組み合わせて、バランスの良い食事をとりましょう。

具体的な事業

 さまざまな事業を通して、「妊娠1か月前からの葉酸サプリメント摂取率100%」を目標に、市民の健康を推進します。
 平塚市民が妊娠1か月前から葉酸サプリメントを摂取している率は30.2%(平成30年11月末現在)です。
 
  • 市の取り組み

キックオフトークイベントの開催

テーマ「若い女性にやせすぎは大敵」~すこやかな妊娠と出産の為の正しい知識~

 妊娠前から産後までの栄養サポートを充実させ、すこやかな妊娠・出産・産後を目指して、平塚市では「ひらつかはぐくみ葉酸プロジェクトキックオフイベント」を開催しました。「若い女性にやせ過ぎは大敵~健やかな妊娠と出産の為の正しい知識~」をテーマにした対談には、本市と「健康づくりの推進に係る連携協定」を締結している(株)DHCの蒲原特別研究顧問や湘南ひらつか織り姫がパネリストとして登場し、日ごろの食生活や子どもから高齢者までのライフステージ別に必要な栄養の知識を巡り、意見を交わしました。当日は、60名を超える多くの市民の皆様がご参加くださいました。
 住民の健康づくりのために葉酸の適正摂取を勧めるプロジェクトを実施する自治体はまだ少数で、神奈川県内では初になります。

開催日:平成30年10月23日(火)12時20分から12時50分
場所:平塚市役所本館1階多目的スペース東側
講師:株式会社ディーエイチシー 蒲原 聖可(かもはら せいか) 研究顧問・医師
ゲスト:湘南ひらつか織り姫 城 麻美子(じょう まみこ)さん
    湘南ひらつか織り姫 井上 和(いのうえ のどか)さん
司会:フリーアナウンサー 宇佐美 陽子(うさみ ようこ)さん
参加者:約65名

葉酸研修会の開催

テーマ「葉酸に関する正しい知識を学び、地域ぐるみで適正利用を推進しましょう」

 妊娠前からの葉酸サプリメント摂取は、神経管閉鎖障害(二分脊椎・無脳症等)のリスク低減のために厚労省が推奨しています。最新研究では、葉酸摂取・高ホモシステイン血症の改善が、先天奇形(神経管閉鎖障害、心奇形、口唇口蓋裂)・不育症・妊娠高血圧症候群・早産・低出生体重児・産後うつ病・児の自閉症のリスク低減に有用であることも示されています。
 さらに、血中ホモシステイン値の低下は、動脈硬化を予防し、認知症や脳梗塞のリスクを減らすことから、健康寿命延伸の点からも注目されています。
 今回は平塚市健康課と市内産科医療機関の協働による具体的な取組の様子を報告するとともに、国内屈指のサプリメント・葉酸の研究者である(株)DHC特別研究顧問 蒲原聖可医学博士を講師としてお迎えし、母子保健における葉酸の重要性について学びました。当日は50名を超える薬剤師・保健師・助産師・看護師・管理栄養士・看護学生・看護教員の医療専門職の皆様が参加しました。
 
  1. 報告「ひらつかはぐくみ葉酸プロジェクトの効果と課題」(平塚市健康・こども部健康課 課長代理・保健師 萩尾みゆき)(PDF2.70MB)
  2. 報告「平塚市民病院助産師外来における葉酸の指導の実際」(平塚市民病院看護科産科病棟看護科長代理兼看護師長 川邊康子)
  3. 講演「母子保健における葉酸の多彩な働き:最新研究--健やかな妊娠・出産・産後・成長のために必須のビタミン--」 (株式会社ディーエイチシー特別研究顧問 健康科学大学客員教授 医学博士 蒲原聖可氏)(PDF2.94MB)
  • DHC蒲原先生
  • 研修の様子

湘南ベルマーレの岡本選手、山田選手が葉酸サプリメントを寄贈

 令和2年春、プロサッカー選手の岡本拓也選手と山田直輝選手(湘南ベルマーレ所属)が、本市に対し葉酸サプリメント2,000個(30日分/個)を寄贈されました。寄贈されたサプリは、4月から母子健康手帳交付時にすべての妊婦さんに1個、8月からは妊娠前からの摂取率向上のため、婚姻届け提出時に希望する市民に1個配布します。
 寄贈者の岡本選手は、以前から「未来の命を守る」というコンセプトで積極的に社会貢献活動をされていますが、今回は本市における妊娠前からの葉酸摂取率向上と、葉酸の正しい知識の普及を願い寄贈されました。 
                              ©SHONAN BELLMARE
  • 湘南ベルマーレ 岡本拓也選手
  • 湘南ベルマーレ 山田直輝選手   湘南ベルマーレ 山田直輝選手

妊婦への葉酸指導がさらに充実

  • フードモデル
 平塚市子育て世代包括支援センター「ひらつかネウボラルームはぐくみ」では、専任の管理栄養士が妊婦の栄養相談を行っています。葉酸が比較的多く含まれ、調理しやすい食品のモデルも取り揃え、妊婦さんからは「分りやすい」と評判です。                                        
写真の野菜(フードモデル):ほうれん草、キャベツ、サニーレタス、ブロッコリー、枝豆、サツマイモ、しめじ、エリンギ、カボチャ、イチゴ

【参考文献】

1)蒲原聖可:不育症・早産・産後うつ病・児の自閉症を防ぐビタミンM の効果!、医学と看護社(2019年4月20日)
2)蒲原聖可:ビタミンMが認知症と脳卒中を防ぐ!、医学と看護社(2019年2月28日)
3)日本人の食事摂取基準2015年版
4)独立行政法人国民生活センター:胎児の正常な発育に役立つ「葉酸」を摂取できるとうたった健康食品、平成23年5月26日
5)厚生労働省難治性疾患克服事業・研究班 葉酸普及研究会. 平成30年6月14日確認.
6)一般社団法人日本家族計画協会:健康教育広報紙「家族と健康」第771号(平成30年6月1日)、772号(平成30年7月1日)、773号(平成30年8月1日)、774号(平成30年9月1日)
7)坂戸市葉酸プロジェクト. 平成30年9月27日確認.
この事業は、平塚市と「健康づくりに係る連携協定」を締結している(株)ディーエイチシーとの協働事業です。

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健康課

〒254-0082 神奈川県平塚市東豊田448番地3 保健センター
直通電話:0463-55-2111
ファクス番号:0463-55-2139

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