平塚を代表する洋画家・鳥海青児の展覧会。昨年、新たに当館に収蔵された《瀬戸の山》を半世紀ぶりに公開するとともに、鳥海に影響を与えた岸田劉生、萬鉄五郎らの作品を紹介します。
概要

【特集展】所蔵品展 鳥海青児とその時代-半世紀ぶりの公開《瀬戸の山》
2019年6月29日(土曜日)~2019年9月23日(月曜日・祝)
- 開館時間 9時30分 ~ 17時(入場は16時30分まで)
- 休館日 月曜日(ただし、7月15日、8月12日、9月16日、9月23日は開館)、7月16日、8月13日、9月17日
- 観覧料金 一般200(140) 円/高大生100(70) 円
※中学生以下、毎週土曜日の高校生は無料
※各種障がい者手帳をお持ちの方と付添1 名は無料
※65 歳以上で平塚市民の方は無料、市外在住の方は団体料金(年齢・住所を確認できるものをご提示ください)
※観覧料は、本展覧会のみ観覧できる料金です。同時開催の「安野光雅展」の観覧券(一般800円)で、本展覧会も観覧できます。
- 主催 平塚市美術館
開催日数 75日
観覧者数 13,844人
担当 家田奈穂(当館学芸員)
詳細

鳥海青児(ちょうかいせいじ、1902-1972)は、平塚を代表する油彩画家です。関西大学在学中の1924 年に春陽会に初入選し、やがて本格的な絵画研究を目指して1930 年渡欧すると、ゴヤ、レンブラントらの作品に強い関心を寄せました。1933 年に帰国すると春陽会会員に推され、渡欧で培われた造形思考をもとに、日本の風土に根ざした堅固な表現を目指して制作活動を展開しました。1943 年独立美術協会に移り、以降、同会を活動の場とします。はじめフォービスムの影響のもと自然の重厚さを描く風景画家として出発した鳥海は、日本のみならず、中国、エジプト、イラン、インド、ペルー、メキシコなど世界各地に取材し、モチーフを静物、人物、建造物、遺跡などに広げます。西洋のみならず東洋の古美術への深い造詣により、モチーフの形態を単純化して描く、象徴的なリアリズムを追求するとともに厚塗りのマチエールを駆使して、ヨーロッパの借り物でない独自の表現を追求しました。
開館以来、鳥海の顕彰に努めてきた当館では、タブロー、デッサン等をあわせると160 点を超える作品を有し、その画業を間断なく追うことができます。今般、鳥海の戦前の作である《瀬戸の山》(1941 年)が新たに収蔵されました。1971 年に開催された鳥海生前の最後の自選展以来、48 年ぶりとなる作品の公開を記念して、鳥海青児の画業を振り返りつつ、交友のあった画家たちの作品を紹介します。
開館以来、鳥海の顕彰に努めてきた当館では、タブロー、デッサン等をあわせると160 点を超える作品を有し、その画業を間断なく追うことができます。今般、鳥海の戦前の作である《瀬戸の山》(1941 年)が新たに収蔵されました。1971 年に開催された鳥海生前の最後の自選展以来、48 年ぶりとなる作品の公開を記念して、鳥海青児の画業を振り返りつつ、交友のあった画家たちの作品を紹介します。
関連事業

学芸員によるギャラリートーク
7月27日(土曜日)、8月24日(土曜日) 各日14時~14時30分場所 展示室2
※申し込み不要、要観覧券