2015年から平塚市内の小学生を対象に活動してきた「対話による美術鑑賞」の事業を振り返る展覧会。所蔵品を中心に、対話のみちびきとなるような作品を展示し、鑑賞会などを通じて対話型鑑賞そのものを紹介します。
概要
おしゃべり美術館 ひらビあーつま~れ10年記念展
- 会期 2024年9月21日(土曜日)~2025年2月16日(日曜日)
- 休館日 月曜日(ただし9月23日、10月14日、11月4日、2025年1月13日は開館)、9月24日、10月15日、11月5日、2025年1月14日、年末年始(12月29日~1月3日)
- 開館時間 9時30分~17時0分(入場は16時30分まで)
- 主催 平塚市美術館
- 会場 平塚市美術館 展示室2
- 観覧料 一般 200(140)円/高大生 100(70)円/中学生以下無料
※毎週土曜日は高校生無料
※各種障がい者手帳の交付を受けた方と付添1名は無料
※65歳以上で平塚市民の方は無料、市外在住者は団体料金(年齢・住所を確認できるものをご提示ください)
担当:江口恒明(当館学芸員)、浅野泰恵子(当館会計年度任用職員)
詳細
平塚市美術館では2015年に「対話による美術鑑賞事業」をスタートさせ、地域の市民からなる「ひらビあーつま~れ」のメンバーとともに、平塚市内の小学生と対話型の鑑賞方法を使って作品鑑賞する活動を続けてきました。10年目をむかえる今年、対話型鑑賞とこれまでの活動を紹介する展覧会を開催します。
この鑑賞方法は、作品のことをよく知る人から説明を受けるものではありません。少人数のグループで、じっくりと作品を見て、対話を通じて鑑賞します。それぞれの人が解釈を構成し、他者と一緒に目の前の作品の魅力に迫っていくという方法です。
これを用いると、見慣れた絵でも新しい発見をともなったり、鑑賞の途中に解釈を更新することが起こり得ます。結果として、イメージそのものや表現のもつ力を再認識するとともに、鑑賞といういとなみが一個人で完結せず、社会に開かれていることにも気づかされます。
本展では、事業で使用してきた所蔵作品を中心に約30点を選び、対話のきっかけとなるよう5つのテーマに分けて展示します。また、平塚市内の小学生と地域の方々に支えられた活動であることから、他館所蔵で湘南地域にゆかりの作品や対話を促す作品も紹介します。
本展の趣旨に鑑み、展示室で作品に関して自由にお話しできる「おしゃべりOK」の展覧会とします。観覧する人がそれぞれに鑑賞をお楽しみいただければ幸いです。
この鑑賞方法は、作品のことをよく知る人から説明を受けるものではありません。少人数のグループで、じっくりと作品を見て、対話を通じて鑑賞します。それぞれの人が解釈を構成し、他者と一緒に目の前の作品の魅力に迫っていくという方法です。
これを用いると、見慣れた絵でも新しい発見をともなったり、鑑賞の途中に解釈を更新することが起こり得ます。結果として、イメージそのものや表現のもつ力を再認識するとともに、鑑賞といういとなみが一個人で完結せず、社会に開かれていることにも気づかされます。
本展では、事業で使用してきた所蔵作品を中心に約30点を選び、対話のきっかけとなるよう5つのテーマに分けて展示します。また、平塚市内の小学生と地域の方々に支えられた活動であることから、他館所蔵で湘南地域にゆかりの作品や対話を促す作品も紹介します。
本展の趣旨に鑑み、展示室で作品に関して自由にお話しできる「おしゃべりOK」の展覧会とします。観覧する人がそれぞれに鑑賞をお楽しみいただければ幸いです。
展覧会のみどころ
1.じっくりと作品を味わう
本展では「ものがたる絵」「人間くさいもの」「心が動くかたち」「絵巻のようなもの」「そこにある気配」という5つのテーマにわけて展示します。個々の作品はテーマに限定されない解釈の可能性をもっています。ひとつの作品をすみずみまで見て、じっくりと味わう鑑賞をお楽しみいただけます。2.複数の人と一緒に作品を楽しむ
ふだんは小学生を相手に活動している「ひらビあーつま~れ」のメンバーがファシリテーターとなって、グループで話しながら作品を見る鑑賞会を実施します。友だち同士でも初めて会った人とでも、見ているところも感じ方も異なる人と一緒に鑑賞することで、美術作品のもつ多様性を体験していただけます。また、展示室内で作品について自由に話していただく、おしゃべりOKの展覧会です。3.美術館で繰り返し作品を見る
対話による美術鑑賞の授業に参加した小学生は、それまでは知らなかったり、気に留めなかったりした作品も鑑賞してきました。作品の知名度や付随する情報にとらわれない鑑賞方法であるため、作品そのものに関心が向き、繰り返し作品を見ることに興味がわいてきます。地域の美術館や「常設展」に何度も通う楽しさを提示します。関連事業
シンポジウム「子どもの目の美術鑑賞―地域の美術館と学校でうまれる学び」
日時:2024年11月30日(土曜日)13時0分~15時30分
場所:ミュージアムホール
内容:
1) 基調講演「共同性と縁起が生み出す創造性」
講師:奥村高明氏(日本体育大学特別研究員)
博士(芸術学)。宮崎県の小中学校教員、宮崎県立美術館学芸員などをつとめ、2005年より文部科学省教科調査官として学習指導要領改訂に携わる。2018年、日本体育大学児童スポーツ教育学部教授。2024年より現職。美術教育を長年研究してきた奥村氏に学校教育における美術鑑賞の重要性についてご講演いただきます。
2) 対談「学校教育と美術館の連携」
対話による美術鑑賞事業に関わりのある学校関係者、ボランティア、作家などが美術館と学校におけるアート・教育について対談します。
※申込不要、先着順
鑑賞会「おしゃべり美術館にあーつま~れ」
日時:10月5日(土曜日)、11月30日(土曜日)、12月21日(土曜日)、2025年1月18日(土曜日)
11時0分~、14時0分~ 各回40分程度
※ただし、11月30日(土曜日)は11時0分~の回のみ実施します。
場所:展示室2
内容:ひらビあーつま~れのメンバーによる対話型の鑑賞会。
※要申込、要観覧券。
※詳細・申込方法はこちら。
出品作品
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