平塚市美術館では、国立劇場の再整等事業のための閉場期間中、場内を彩ってきた日本画を中心とする36 点の作品をお預かりすることになりました。これらの作品は場外で一堂に展示されたことはなく、本展は貴重な機会となります。多種多様な作品の魅力を心ゆくまでご鑑賞ください。

概要
国立劇場の名品展
—鏑木清方、小倉遊亀、東山魁夷、髙山辰雄、加山又造…
- 会期 2025年10月11日(土曜日)~2026年2月15日(日曜日)
- 休館日 月曜日(ただし10月13日、11月3日、11月24日、1月12日は開館)、10月14日、11月4日、11月25日、年末年始(12月29日~1月3日)、1月13日
- 開館時間 9時30分~17時0分(入場は16時30分まで)
- 主催 平塚市美術館
- 会場 平塚市美術館 展示室1
- 観覧料 一般 200円(140円)/高大生 100円(70円)/中学生以下無料
※毎週土曜日は高校生無料
※各種障がい者手帳の交付を受けた方と付添1名は無料
※65歳以上で平塚市民の方は無料、市外在住の方は団体料金(年齢・住所を確認できるものをご提示ください)
担当:鈴木美有(当館学芸員)
詳細
国立劇場は、日本の伝統芸能の保存と振興のため、1966年に設立された日本初の「国立」の劇場です。明治初期の日本の近代国家の幕開けとともに、西洋に倣った官立の劇場施設が切望され、長い時を経て待望の開場を果たしました。その場内には、日本画を中心とした当時の画壇最高峰の作家による作品が集められ、格調高い趣を作り出す一翼を担い続けました。近現代の日本画の収集・展示を積極的に行っている当館では、国立劇場の再整備等事業のための閉場期間中、これらの作品をお預かりすることになりました。本展では全36点を一堂に公開します。
このたびお預かりした作品は、大正3(1914)年の鏑木清方《野崎村》を除き、すべて1940年代以降に制作された作品です。日本画は、戦後の1940 年代、新しい現実社会を生きる人々の感覚と伝統的な日本画との間に差異が生じ、大きな転換期を迎えました。新しい日本画の在り方を模索する画家たちは、西洋絵画の表現手法を参照し、あるいは東洋古典の新解釈を試みるなど、意識的にも造形的にも試行錯誤を重ねました。国立劇場のコレクションには、それらの傾向があらわれた作品が多く含まれており、多種多様な作品が集められています。
本展では、これらの作品を主題やモチーフをもとに「1.物語・役者を描く」「2.風景を描く」「3.花・動物を描く」「4.人を描く」という4 つのテーマに分けてご紹介します。長きにわたって劇場内を彩り、幕間や上演前後の来場者に楽しまれてきた国立劇場のコレクションは、場外で一堂に展示されたことはなく、本展は貴重な機会となります。劇場内とはまた違った美術館の展示室という空間で、作品の魅力を心ゆくまでご鑑賞ください。
このたびお預かりした作品は、大正3(1914)年の鏑木清方《野崎村》を除き、すべて1940年代以降に制作された作品です。日本画は、戦後の1940 年代、新しい現実社会を生きる人々の感覚と伝統的な日本画との間に差異が生じ、大きな転換期を迎えました。新しい日本画の在り方を模索する画家たちは、西洋絵画の表現手法を参照し、あるいは東洋古典の新解釈を試みるなど、意識的にも造形的にも試行錯誤を重ねました。国立劇場のコレクションには、それらの傾向があらわれた作品が多く含まれており、多種多様な作品が集められています。
本展では、これらの作品を主題やモチーフをもとに「1.物語・役者を描く」「2.風景を描く」「3.花・動物を描く」「4.人を描く」という4 つのテーマに分けてご紹介します。長きにわたって劇場内を彩り、幕間や上演前後の来場者に楽しまれてきた国立劇場のコレクションは、場外で一堂に展示されたことはなく、本展は貴重な機会となります。劇場内とはまた違った美術館の展示室という空間で、作品の魅力を心ゆくまでご鑑賞ください。
展覧会のみどころ
1.美術館の展示室で劇場内を彩った作品を鑑賞
設立当時から国立劇場を彩ってきた作品群は、場外で一堂に展示されたことはなく、本展が初めての機会となります。劇場内とはまた違った美術館の展示室という空間で、多種多様な作品の魅力をお楽しみください。2.歌舞伎・文楽などの一場面や役者を描いた作品を紹介
鏑木清方(1878-1972)の《野崎村》は、身分違いの恋に悩む大坂油屋の娘・お染の切ない場面を描いた作品です。本展の第1章では、物語の一場面や役者の姿を鮮やかに絵画化した作品をご紹介します。3.戦後の新たな日本画の多彩な表現をみる
戦後の1940年代、日本画は大きな転換期を迎えました。それまでの伝統的な日本画とは異なる新しい在り方を模索する画家たちは、意識的にも造形的にも様々な試行錯誤を重ねました。本展の出品作には、それらの傾向があらわれた作品が多く含まれています。関連事業
当館学芸員によるギャラリートーク(申込不要、要観覧券)
日時:11月23日(日曜日)、12月13日(土曜日)、1月18日(日曜日)、2月7日(土曜日)各日14時0分 ~ 14時40分場所:展示室1
対話型鑑賞会「おしゃべり美術館にあーつま~れ」(事前申込制、要観覧券)
日時:12月6日(土曜日)、1月17日(土曜日)各日(1)11時0分~/(2)14時0分~場所:展示室1
内容 鑑賞ボランティア・ひらビあーつま~れのメンバーと一緒にお話ししながら鑑賞します。
ぬいぐるみおとまり会(事前申込制、要観覧券)
日時:お預かり日 1月24日(土曜日)15時0分~16時0分お迎え日 2月7日(土曜日)15時0分~16時0分
内容:お気に入りのぬいぐるみが美術館を探検。お預かり日にはぬいぐるみと一緒に展覧会をまわり、お迎え日には皆でおとまりの様子をスライドショーで鑑賞します。おとまりの様子は美術館のインスタグラムでも公開します。
定員:10名(1人につき、ぬいぐるみ1体)
お申込方法:e-kanagawa平塚市電子システム(下記リンク)より、お申し込みください。
https://dshinsei.e-kanagawa.lg.jp/142034-u/offer/offerList_detail?tempSeq=102908
お申込期間:12月24日(水曜日)~1月14日(水曜日)
出品作品
※掲載作品はすべて当館寄託【独立行政法人日本芸術文化振興会(国立劇場)蔵】







出品作家
麻田辨自/伊東深水/上村松篁/奥田元宋/奥村土牛/小倉遊亀/小野竹喬/堅山南風/加藤栄三/加藤晨明/金島桂華/鏑木清方/加山又造/川端龍子/桑田笹舟/児玉希望/杉山寧/鈴木翠軒/染谷祐通/髙山辰雄/田島なす美/土橋醇/中島清之/中村岳陵/西山英雄/橋本明治/濱田観/東山魁夷/御正伸/森田曠平/山口蓬春/山田申吾