リトアニア共和国カウナス市との姉妹都市提携3周年を記念し、同国を代表する現代作家アルギマンタス・シュヴェグジュダ(1941-1996)と湘南の画家たちの作品を一堂に展示します。1980年代以降、シュヴェグジュダは日常生活で目にした身近な自然を描き、東洋の哲学や思想、文化に傾倒しました。本展では日本初公開となるシュヴェグジュダの魅力を当館収蔵の湘南の画家たちの作品とともに紹介します。
アルギマンタス・シュヴェグジュダ《ウィリー・ケンブラ―の家》1989年 ヴィリニュス芸術アカデミー蔵
概要
平塚・カウナス姉妹都市提携3周年記念展 シュヴェグジュダと湘南の画家たち
- 会期:2026年9月26日(土曜日)から11月23日(月曜日・祝)
- 休館日:月曜日(ただし10月12日、11月23日は開館)、10月13日
- 開館時間:9時30分から17時0分(入場は16時30分まで)
- 主催:平塚市美術館
- 協力:駐日リトアニア共和国大使館
- 助成:公益財団法人カメイ社会教育振興財団
- 協賛:神奈川中央交通株式会社
- 会場:平塚市美術館 展示室1
- 観覧料:一般 500円(400円)/高大生 300円(240円)/中学生以下無料
( )内は20名以上の団体料金
毎週土曜日は高校生無料
各種障がい者手帳の交付を受けた方と付添1名は無料
65歳以上で平塚市民の方は無料、市外在住の方は団体料金(年齢・住所を確認できるものをご提示ください)
初日(9月26日)は記念式典開催のため、展示室の開場は11時0分からとなります。
担当:勝山滋(当館館長代理)
詳細
平塚市は東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会のホストタウン交流をきっかけとしたカウナス市(Kaunas:リトアニア共和国)との交流をへて、2023年に姉妹都市提携を行いました。本展では平塚・カウナスの姉妹都市提携3年を記念し、リトアニアを代表する現代作家、アルギマンタス・シュヴェグジュダ:Algimantas Švėgždaと湘南の画家たちの作品を紹介します。
アルギマンタス・シュヴェグジュダ(1941年ケルメ市(Kelme,リトアニア)生まれ-1996年ベルリン市にて没)は、リトアニアを代表する現代作家で、カウナス市に多くの作品が収蔵されています。同国の首都ヴィリニュスのヴィリニュス芸術アカデミーを卒業後、同アカデミーで教鞭をとるとともにリトアニア国内のほかベルリン市、ライプツィヒ市(旧・東ドイツ)、ローマ市など内外での個展によって展示活動を行いました。ロンドンでの勤務(1980年以降)をへて1982年より治療のためドイツに転じました。
その画業は、前期(リトアニア在住期)、後期(ドイツ在住期)に分けられます。画業前期は欧米の現代的な表現の影響を受けた作風を展開するとともに、新たな美術思潮であるフォトリアリズム(スーパーリアリズム)をリトアニア国内に紹介したことで知られ、後期作品では日常生活で目にした身近な自然へあたたかなまなざしを向け、東洋の哲学や思想、文化に目を向け傾倒するとともに対象をじっくり観察し精緻に表現しています。
本展ではこれまで日本ではほとんど紹介されてこなかったシュヴェグジュダ作品を初公開し、その魅力の一端を探るとともに、東洋文化や写実表現に同様の問題意識をもった湘南の作家たち-岸田劉生(1891年-1929年)、鳥海青児(1902年-1972年)、井上三綱(1899年-1981年)ら-の作品を一堂に紹介し、シュヴェグジュダが描いた哲学的な絵画と日本的感覚との相違を探ります。それぞれの作家をかけ橋として、リトアニアの優れた文化に親しむ機会となれば幸いです。
アルギマンタス・シュヴェグジュダ(1941年ケルメ市(Kelme,リトアニア)生まれ-1996年ベルリン市にて没)は、リトアニアを代表する現代作家で、カウナス市に多くの作品が収蔵されています。同国の首都ヴィリニュスのヴィリニュス芸術アカデミーを卒業後、同アカデミーで教鞭をとるとともにリトアニア国内のほかベルリン市、ライプツィヒ市(旧・東ドイツ)、ローマ市など内外での個展によって展示活動を行いました。ロンドンでの勤務(1980年以降)をへて1982年より治療のためドイツに転じました。
その画業は、前期(リトアニア在住期)、後期(ドイツ在住期)に分けられます。画業前期は欧米の現代的な表現の影響を受けた作風を展開するとともに、新たな美術思潮であるフォトリアリズム(スーパーリアリズム)をリトアニア国内に紹介したことで知られ、後期作品では日常生活で目にした身近な自然へあたたかなまなざしを向け、東洋の哲学や思想、文化に目を向け傾倒するとともに対象をじっくり観察し精緻に表現しています。
本展ではこれまで日本ではほとんど紹介されてこなかったシュヴェグジュダ作品を初公開し、その魅力の一端を探るとともに、東洋文化や写実表現に同様の問題意識をもった湘南の作家たち-岸田劉生(1891年-1929年)、鳥海青児(1902年-1972年)、井上三綱(1899年-1981年)ら-の作品を一堂に紹介し、シュヴェグジュダが描いた哲学的な絵画と日本的感覚との相違を探ります。それぞれの作家をかけ橋として、リトアニアの優れた文化に親しむ機会となれば幸いです。
展覧会のみどころ
1.アルギマンタス・シュヴェグジュダの世界を日本初公開作品で紹介
シュヴェグジュダは、リトアニアを代表する現代作家です。作風はリトアニアの民族性や文化を下敷きとしつつ、自然の神秘を解き明かし、その偉大な秘密に触れようとするもので、果物や木の枝を観察する先に永遠性や宇宙までへと至る美意識は美術、文学、音楽、さらに哲学や東洋文化を渉猟するなかで培われてきました。われわれの美意識とも通じるシュヴェグジュダ作品を日本初公開の34点によって紹介します。
なお、展覧会開催にあわせて、シュヴェグジュダの作品を紹介する小冊子を販売します。
2.シュヴェグジュダと湘南の画家たちとの共鳴
シュヴェグジュダの東洋的な美意識や哲学への共感は我々の感性にも共通するものです。こうした作品と湘南の画家たち-速水御舟、安田靫彦、岸田劉生、河野通勢ら-の作品33点とを比較展示し、伝統的な余白の美や自然観、画家たちが追い求めた普遍的な美の世界をひもときます。カウナスと平塚、リトアニアと日本の画家たちによる文化の架け橋となり理解を深める一助となれば幸いです。3.姉妹都市提携3周年となるカウナス市のモダニズム建築を知り、その文化を知ろう!
カウナスと平塚は2023年に姉妹都市となりました。リトアニアは、日本から約8000km隔たっていますが、その自然観や精神性には日本と近しい親和性があり、交流が進んでいます。本展ではカウナス市が同国の首都であった時期に建設され世界文化遺産に登録されたモダニズム建築群をパネル展示し、カウナスの魅力を紹介します。
関連事業
オープニングイベント
日時:9月26日(土曜日)13時30分~15時30分(開場は13時0分)場所:ミュージアムホール
- 申込不要、入場無料(先着順・自由席100席)
【記念演奏会】
演奏者:マルティナス・シュヴェグジュダ・フォン・ベッカー氏(作家子息・ヴァイオリニスト)時間:13時40分から14時30分
【講演会】
講演名:「Learning from One Apple(一つのリンゴから学ぶ)」講師:マリウス・イルシェナス氏(ヴィリニュス芸術アカデミー副学長)
時間:14時40分から15時20分
当館学芸員によるギャラリートーク
日時:10 月10 日(土曜日)、11 月7 日(土曜日)各日14時0分から14時40分場所:展示室1
- 申込不要、要観覧券
出品作品
掲載画像で作者・所蔵先の記載のない作品はすべて、アルギマンタス・シュヴェグジュダ作、ヴィリニュス芸術アカデミー蔵
《自画像》1985年
《ノイバラの実とスローベリー(連作「小さな奇跡」より)》1993年
《三切れのアボカドの皮》1983年
《りんご(連作「知恵の探求」より)》1984年
《二本のアスパラガス(連作「知恵の探求」より)》1984年
《連作「ザクセンの風景」より》1989年
《連作「樹」より》1990年
