津和野町立安野光雅美術館の所蔵作品の中から、安野光雅の絵本だけでなく、装丁、ポスターなどを含め、初期から現在までその全貌を紹介します。

概要

「ふしぎなえ」20-21P1968年 津和野町立安野光雅美術館蔵の写真 「ふしぎなえ」20-21P1968年 津和野町立安野光雅美術館蔵 © 空想工房

【企画展】安野光雅展 絵本とデザインの仕事
2019年7月6日(土曜日)~8月25日(日曜日)

  • 開館時間 9時30分~17時(入場は16時30分まで)
※8月3日(土曜日)~8月18日(日曜日) は開館時間を1時間延長します。(入場は17時30分まで)
  • 休館日 月曜日(ただし7月15日、8月12日は開館)、7月16日、8月13日
  • 観覧料金 一般800(640) 円/高大生500(400) 円
※( ) 内は20 名以上の団体料金
※中学生以下、毎週土曜日の高校生は無料
※各種障がい者手帳をお持ちの方と付添1 名は無料
※65 歳以上で平塚市民の方は無料、市外在住の方は団体料金(年齢・住所を確認できるものをご提示ください)
※本展覧会の観覧券で同時開催の「所蔵品展 鳥海青児とその時代」も観覧できます
  • 主催 平塚市美術館
  • 特別協力 津和野町立安野光雅美術館
  • 協賛 神奈川中央交通株式会社
 開催日数 44日
 観覧者数 20,525人
 担当 江口恒明(当館学芸員)

詳細

『ふしぎなえ』表紙1968年 津和野町立安野光雅美術館蔵 『ふしぎなえ』表紙1968年 津和野町立安野光雅美術館蔵 © 空想工房
 1968 年に『ふしぎなえ』で絵本デビューをした安野光雅は、画家、絵本作家、装丁家、デザイナーなど幅広く活躍し、国際アンデルセン賞をはじめ、国内外でさまざまな賞を受賞しています。
 安野光雅の作品は、俯瞰的な構図を用いながら細部まで丁寧に描かれており、まるで、出身地・島根県津和野の町を周囲の山々から一望し、人々の暮らしの一コマを描き留めているように感じられます。作家にとって、子どもの頃を過ごした津和野は大切な思い出として心の中にあり、大切にはぐくまれた思い出が絵本の世界に投影されています。親しみやすさとノスタルジーにあふれた絵本は、今なお多くの人々を惹きつけてやみません。
 多数の絵本を世に出してきた安野光雅ですが、美術のみならず数学や文学にも造詣が深いことでも知られています。その豊かな知識と想像力で多くの不思議や謎解きを作品に詰め込んでいます。驚きと発見に満ちた絵本も安野の魅力といえるでしょう。
 また、絵本以外にも文芸書や数学書などの挿絵や表紙を描いたり、エッセイや画文集を出版するなど、その作品は多岐にわたります。
 本展覧会では、安野光雅の仕事を語る上では切り離せない絵本の原画はもちろんのこと、絵本そのものや挿絵や装丁した本、ポスターなど、初期から現在までの安野光雅の世界の全貌を紹介します。

関連事業

『昔咄 きりがみ桃太郎』 六 1973年 津和野町立安野光雅美術館蔵 『昔咄 きりがみ桃太郎』 六 1973年 津和野町立安野光雅美術館蔵 © 空想工房 

講演会「安野光雅の世界」

講師:大矢鞆音氏(津和野町立安野光雅美術館 館長)
日時:7 月13 日(土曜日)14時~15時30分
場所:ミュージアムホール※申込不要、先着順
参加者数 122名

ワークショップ

(1)「本づくりに挑戦!~親子で製本体験~」
講師:上島明子氏(美篶堂)
日時:7月24日(水曜日)
※詳細は後日教育普及のページでお知らせします。

(2)「おしばいをあそぶ~人形劇を体験しよう~」
講師:高橋奈巳氏(人形劇団ひとみ座)
日時:8 月18 日(日曜日)
※詳細は後日教育普及のページでお知らせします。

ギャラリートーク

日時:7月28日(日曜日)、8月17日(土曜日)
各日14時~14時30分
場所:展示室1
※申込不要、要観覧券
参加者数 66名、50名