女性画家として現代日本画をリードした秋野不矩の回顧展を開催します。インドの風景や人物へ温かいまなざしを向けた大きなスケールの作品をご堪能ください。

概要

秋野不矩《朝の祈り》1987年 浜松市秋野不矩美術館蔵

秋野不矩展
2019年10月5日(土曜日)~12月1日(日曜日)

  • 開館時間 9時30分~17時(入場は16時30分まで)
  • 休館日 月曜日(ただし、10月14日、11月4日は開館)、10月15日(火曜日)、11月5日(火曜日)
  • 観覧料金 一般800(640) 円/高大生500(400) 円
※( ) 内は20名以上の団体料金
※中学生以下、毎週土曜日の高校生は無料
※各種障がい者手帳をお持ちの方と付添1 名は無料
※65歳以上で平塚市民の方は無料、市外在住の方は団体料金
 (年齢・住所を確認できるものをご提示ください)
  • 主催 平塚市美術館
  • 特別協力 浜松市秋野不矩美術館
  • 助成 公益財団法人朝日新聞文化財団
  • 協賛 神奈川中央交通株式会社
開催日数 50日
観覧者数 7,284人
担当       勝山滋(当館学芸員)

詳細

秋野不矩《沼》1991年 浜松市秋野不矩美術館蔵
 秋野不矩(あきのふく、1908-2001) は現在の静岡県浜松市に生まれた女性画家です。1930年から官展への人物画出品を経て、1948年に日本画の革新をめざす美術団体「創造美術」(現・創画会) の結成に参加。1962年に現・タゴール国際大学( 西ベンガル州・シャンチニケタン) での日本画客員教授としてインドに渡ると、その後生涯で14回インドに訪問し、その印象を創画展や個展などで発表し、高く評価されました。作品にはインド特有の強烈な日差しや暑さ、雨季に一変する川の様子、さらに力強く生きる人々が描かれるとともに、その根底には伝統的な岩絵の具の技術があり、また近代絵画としてのモダンで斬新な構成があって我々を魅了します。
 その目覚ましい活躍は毎日芸術賞(1986年)、日本芸術大賞(1993年)、文化勲章受章(1999年) へと結実しました。また戦後は絵本原画も精力的に制作しています。
 本展は、県内では2008年に神奈川県立近代美術館葉山館で開催されて以来11年ぶりとなる回顧展で、インドに取材した代表作など50点により、そのおおらかで気高い画業の高みを紹介します。

関連事業

秋野不矩《ガンガー》1999年 浜松市秋野不矩美術館蔵

講演会

講師 藤森照信氏(建築家)
日時 11月2日(土曜日) 14時~15時
場所 ミュージアムホール
※申し込み不要、先着150名
参加者数 141名
 

学芸員によるギャラリートーク

日時 10月5日(土曜日)、10月19日(土曜日)、11月16日(土曜日)、11月30 日(土曜日) 各回14時 ~14時40分
場所 展示室1
※申し込み不要、要観覧券
参加者数 29名、30名、58名
 

ワークショップ 「インドのろうけつ染め・バティックを体験しよう」

講師 島村智子氏(SUNNY BATIK)
11月23日(土曜日・祝) 10時~12時
*事前申込制、詳細は教育普及のページをご覧ください