11 人の作家が異なる素材、感性で制作した立体作品で、これまでの彫刻や工芸の枠を超えて引き立てあう22 点を展示します。
黒川弘毅《EROS 72》2009年 90.5×58.0×19.0cm 当館蔵

彫刻たちの饗宴
2020年6月16日(火曜日)~2020年12月6日(日曜日)

◆開館時間 9時30分 ~ 17時0分

◆休館日 月曜日(ただし、8月10日、9月21日、11月23日は開館)、8月11日(火曜日)、9月23日(水曜日)、11月24日(火曜日)

◆観覧料金 無料

◆主催 平塚市美術館


担当 勝山滋(当館学芸員)

詳細

小田薫《トキノクラ》2009 年 50.0×43.0×80.0cm 当館寄託
6月16日の平塚市美術館再開にあたり「彫刻たちの饗宴」を開催いたします。
平塚市美術館のメインテーマとして「湘南の美術・光」があり、館内には陽光のさし込む高さ11 メートルのテーマホールが設けられています。
一方当館では様々な素材と作家の感性による彫刻や工芸作品を幅広く収蔵しており、それぞれが個性的な輝きを放っています。
そこで本展では、11人の作家の多様な立体作品のそれぞれに光をあて新たな発見が出来るようにという意図で22点の作品を展示します。ミニマ
ルアートを標榜した湯原和夫、構築的で空間的な構成を示した保田春彦、人型に掘った砂にブロンズを流すという原初的な制作方法に彫刻の意味を問う黒川弘毅、萩焼を代表する三輪龍氣生(12代休雪) の大作、工芸を出自として物を収納するかたちを追求した辻協、小田薫、様々な素材を組み合わせて制作した林辺正子、さらに西洋の造形思考によるホセ・デ・リベラ、パウル・ヴンダーリッヒといった幅の広い作域の作品による「饗宴」をお楽しみください。
また「彫刻たち」という呼び名は、様々な野外彫刻や人物、動物などの彫刻に愛着を込めて使われた例があります。本展ではあえて焼物や鍛金、ファブリックなどの工芸作品も含め、見る人に楽しんでいただくことを願い「彫刻たちの饗宴」としました。
ぜひ再開した美術館ともども平塚の「彫刻たち」をご堪能ください。



 

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