現在活躍中の洋画家・遠藤彰子(えんどう・あきこ)の展覧会を開催します。超大作を中心に本展のために描かれた新作を含め、各時代の数々の代表作品を紹介します。圧倒的な存在感と深い物語性を秘めた独自の遠藤ワールドをお楽しみください。

概要

  • 展覧会名 開館30周年記念 物語る 遠藤彰子展
  • 会期 2021年10月2日(土曜日)~12月12日(日曜日)
  • 開館時間 9時30分 ~17時0分(入場は16時30分 まで)
  • 休館日 月曜日
  • 観覧料金 一般800円/高大生500円
※中学生以下、毎週土曜日の高校生は無料
※各種障がい者手帳をお持ちの方と付添1 名は無料
※65歳以上で平塚市民の方は無料、市外在住の方は2割引 (年齢・住所を確認できるものをご提示ください)
 
  • 主催 平塚市美術館
  • 協賛 神奈川中央交通株式会社

 開催日数 62日
 

 担当 勝山滋(当館学芸員)、安部沙耶香(当館学芸員)
 

詳細

《楽園の住人たち》1974年 作家蔵
このたび、平塚市美術館では「開館30周年記念 物語る 遠藤彰子展」を開催します。
遠藤彰子氏(相模原市在住)は長年にわたる精力的な活動によって全国の美術館で大掛かりな個展が開催されるなど、現在最も注目される洋画家です。
1947年、東京都中野に生まれた作家は幼少より絵に親しみ、武蔵野美術短期大学に学びました。1972年、女流画家協会展に出品した《楽園》がマツダ賞を受賞し、画家としてのデビューを果たします。この頃から素朴で童画的な要素を取り入れた「楽園」シリーズが始まります。この「楽園」シリーズは結婚を機に都内から自然あふれる相模原市に移ったことから誕生しました。その後、1970年代後半から「街」シリーズが始まります。この「街」シリーズによって洋画家・遠藤彰子の名は広く世間に知られるようになりました。1978年、昭和会展の林武賞、1980年、女流画家協会展の女流画家協会賞など受賞を重ね、1986年には「街」シリーズの探究を凝縮した《遠い日》で安井賞を受賞。画家としての評価を決定的なものとしました。
1989年からは500号をひとつの単位とする大作のシリーズが始まります。単眼の視点から多視点の構図へと向かい、螺旋構成など空間構成に様々な試行がなされています。また、神話的世界や物語性を内包した作品内容は、その絵画世界の壮大さによってみるものを圧倒します。2000年代に入ると、500号を結合し、1000号、1500号となる更なる大型作品を発表、その圧巻のスケールは作品内容の充実とともに高く評価されています。その例をみないスケール感はみるというよりも体感する絵画とも言えます。
本展覧会では、この超大作を中心に本展のために描かれた新作を含め、また各時代の数々の代表作品をご紹介します。圧倒的な存在感と深い物語性を秘めた独自の遠藤ワールドをこの機会に是非お楽しみください。

関連事業 ※新型コロナウィルス感染症の感染予防・拡大防止のため延期または中止になることがあります

遠藤彰子氏講演会

日時:11月28日(日曜日)14時~15時30分
場所:ミュージアムホール
定員:50名
参加費:無料
※要申込

申し込み期間:10月18日(月曜日)~11月14日(日曜日)必着
応募方法:往復ハガキ1枚で2名様まで申し込み可能です。
       参加者全員の住所・氏名・電話番号をご記入ください。
送付先:〒254-0073平塚氏西八幡1-3-3
     平塚市美術館 遠藤彰子氏講演会(11月28日)係


遠藤彰子氏講演会チラシ(PDFファイル:864KB)

※講演会の様子は当館YouTubeチャンネル上でライブ配信する予定です。
《光景》1986年 府中市美術館蔵

遠藤彰子氏によるワークショップ


(1)身の回りのものに絵を描こう
  11月6日(土曜日)13時~16時30分
  ※事前申込制、詳細は教育普及のページをご覧ください。

(2)イメージを作品にしてみよう!
  11月20日(土曜日)13時~16時30分
  ※事前申込制、詳細は教育普及のページをご覧ください。
 
《黄昏の笛は鳴る》1991年 作家蔵

学芸員によるギャラリートーク

  1. 10月23日(土曜日)14時~14時40分
  2. 12月4日(土曜日)14時~14時40分

※申込不要、要観覧券
《鐘》2007-08年 作家蔵
《海暮れゆけばただ仄かなる》2018年、作家蔵