現実と夢が混在した心象風景を描く画家・工藤麻紀子(1978-)の国内美術館初の個展。
新作とインスタレーション作品を含む約120点により現在までの活動を紹介します。


工藤麻紀子《春から夏の思い出》2021年
OKETA COLLECTION
Photo by Kenji Takahashi
(C)Makiko Kudo, Courtesy of Tomio Koyama Gallery

企画概要

 工藤麻紀子(1978-)は、青森県に生まれ、2002年に女子美術大学油画科を卒業。2014年から5年間平塚市内にアトリエをかまえ、現在まで個展を中心に活動しています。大学在学中より注目され、現代の絵画表現を紹介するグループ展でも継続的に取り上げられるなど、日本のアートシーンを語るうえで欠かせない画家のひとりに数えられます。
 工藤は色面による構成と装飾的な表現により、日常の生活を題材にした心象風景を描きつづけています。デビュー当初は鮮やかな色彩とポップなイメージを強調した作風で脚光を浴びました。視点を混在させた構図やコラージュのようなモチーフの配置など、画面の構成力には卓越した技術があり、マティスやボナールに通じる色彩と装飾性を兼ね備えた作品は国際的にも高く評価されています。
 身近な出来事に対する思いを作品に投影させる描き方は初期から一貫したものです。その画面には普段の生活で見聞きしたもの、住む土地や記憶が一体となって、夢の中のような混沌とした風景が広がっています。同時に、作品を見る人にとって、記憶にある風景や出来事を呼び覚ます、親密さとストーリー性も有しています。
 このような作品を実際にじっくりと見れば、現代の絵画表現に馴染みのない人にとっても、イメージの中に身をゆだねる楽しさや発見をともなう体験となることでしょう。
 本展は国内美術館における工藤の初個展となり、新作とインスタレーション作品を含む約120点により現在までの活動を紹介します。


工藤麻紀子《彗星》2014年
Photo by Kei Okano
(C)Makiko Kudo, Courtesy of Tomio Koyama Gallery


工藤麻紀子《菜の花ラーメン》2020年
タグチアートコレクション
Photo by Kenji Takahashi
(C)Makiko Kudo, Courtesy of Tomio Koyama Gallery

 
工藤麻紀子《迷子か家出かポケモンかもしれない》2019年
Photo by Kenji Takahashi
(C)Makiko Kudo, Courtesy of Tomio Koyama Gallery

開催概要

市制90周年記念 工藤麻紀子展
花が咲いて存在に気が付くみたいな
Like When We See a Flower Bloom and
Realise It Was There All Along
2022年7月9日(土曜日)~9月11日(日曜日)
開館時間 9時30分~17時(入場は16時30分まで)
休館日 月曜日(ただし7月18日は開館)、7月19日

観覧料金 一般800円/高大生500円
※中学生以下、毎週土曜日の高校生は無料
※各種障がい者手帳をお持ちの方と付添1 名は無料
※65歳以上で平塚市民の方は無料、市外在住の方は2割引 (年齢・住所を確認できるものをご提示ください)

主催 平塚市美術館
協賛 神奈川中央交通株式会社
特別協力 小山登美夫ギャラリー

開催日数 56日

担当 江口恒明(当館学芸員)、桑名真吾(当館学芸員)

プレスリリースは こちら(外部サイト)

関連イベント

アーティストトーク

日時:7月23日(土曜日)16時30分~17時30分頃
講師:工藤麻紀子氏(画家)
場所:展示室1(事前申込・要観覧券)
対象・定員:一般・30名
※場合により延期または中止となることがございます。

鑑賞会「夏のおしゃべり美術館」

日時:週1回程度、13時~14時
場所:展示室1(申込不要・要観覧券)
内容:対話による美術鑑賞ボランティア「ひらビあーつま~れ」のメンバーによる作品鑑賞会
※場合により延期または中止となることがございます。

工藤麻紀子《空気に生まれかわる》2020年
棟田響氏蔵
Photo by Kenji Takahashi
(C)Makiko Kudo, Courtesy of Tomio Koyama Gallery