カーボンニュートラルを目指した波力発電関連分野での新産業創出促進事業

最終更新日 : 2022年11月24日

 国内初公募となる「カーボンニュートラルをテーマにした企業版ふるさと納税」にヤフー株式会社から選定され、2021年9月に寄附を受けた平塚市は、波力発電所を活用した漁業のカーボンニュートラル化を目指した様々な実証研究を進めてきました。
 ここでは、平塚市漁業協同組合に協力いただき実施した内容を紹介します。
 なお、環境省事業の海域実証を終えた平塚波力発電所は、2022年2月に撤去されております。

平塚波力発電所については、平塚海洋エネルギー研究会のページをご覧ください。
また、平塚波力発電所の説明動画(外部リンク)もご覧ください。

2022年度も引き続き寄附を受けました

2021年度に引き続き、2022年度もヤフー株式会社から企業版ふるさと納税での寄附をいただきました。
このことについて、記者発表資料を公開しました。

カーボンニュートラルの理想像

海の持つ可能性

 温室効果ガスである二酸化炭素の排出を無くし、空気や水中の二酸化炭素濃度を減らすにはどうしたらよいでしょうか?

 平塚市では、東京大学生産技術研究所や多くの企業、団体と共に、平塚海洋エネルギー研究会を開催し、波力発電の産業化を目指しています。この波力発電は、波の力を電気に変える仕組みで、発電時に燃料を燃やさないため、二酸化炭素を排出せずに電気を作り出すことができます。この電気を使って様々な作業(例えば、EVにこの電気を給電して荷物を運ぶ)を行えれば、作業に伴う二酸化炭素の排出もなくなります。

 では、すでに空気や海水の中にある二酸化炭素の濃度を減らすにはどうしたらよいでしょうか?

 一つの方法は、植物による光合成を増やすことです。光合成とは、簡単に説明すると、植物が太陽のエネルギーを使って、二酸化炭素と水から有機物を作り出す過程です。陸上の植物のみならず、海中の海藻なども光合成をします。海藻による二酸化炭素の分解固定は、ブルーカーボンとも呼ばれています。

 平塚市では、海の持つ波のエネルギーと海藻の光合成に着目し、波力発電×電池推進船×ブルーカーボンの組合せで漁業のカーボンニュートラルを目指せないか、実験を行いました。

電池推進船の実験

 2022年1月31日から2月3日まで、東京海洋大学の清水教授、川名准教授の研究室にご協力いただき、電池推進船「らいちょう1」の実験をおこないました。平塚市漁業協同組合の漁師さんに電池推進船に乗ってもらい、漁業での電池推進船の利用イメージなどについて意見交換をしました。
 エンジンがなく、モーターで動く電池推進船はとても静かで、船の上での会話も楽にできました。
 一方で、静かすぎてパワーを実感できないという意見が漁師さんからでました。
 漁に出るときの船速については、電池推進船の実験時とほぼ同等とのことで、理論上問題はありませんでした。
 今後、網を巻き上げる漁労具に必要なパワーを電池から十分にとれることを実証する等、実用化に向けていくつかの課題が見えてきました。
  • 出港前の電池推進船の写真
  • 平塚波力発電所と電池推進船の写真
  • 定置網と平塚沖総合実験タワーの写真

ブルーカーボンの実験

 地元の潜水士によると、以前の平塚新港の防波堤には、多くの海藻がついていたそうです。しかし、今は少ししかみかけません。海藻はブロックなどにつきやすいとのことで、波力発電所周辺に海藻がつかないか実験しました。
 最初に計画したアカモクという海藻は、残念ながら定着しませんでした。そこで、相模湾でもとられているワカメを増やすことに挑戦しました。
 ワカメの芽の重量を測った後、ロープにとりつけ、このロープを波力発電所周辺に設置しました。比較調査をするため、沖合と平塚新港内にも設置しました。その結果、発電所周辺のワカメだけ、食害にあって成長しませんでした。
 潜水士が発電所の近くで海藻を食べる大きなボラを見たとの情報を得て、どの魚がワカメを食べたのか調べるため、水中カメラに対象区で成長したワカメを取り付け、発電所周辺で撮影をしました。しかし、ワカメを食べる魚の撮影はできませんでした。
 ブルーカーボンの実験は、平塚市漁業協同組合のYouTubeで動画を公開していますので、こちらもご覧ください。
  • ワカメの計量写真
  • ロープにつけたワカメの写真
  • 潜水士がワカメロープを発電所に設置する写真
  • 水中撮影の様子
  • 設置直後のワカメロープの写真
  • 食害監視カメラの写真

波力発電所による海岸保全効果のシミュレーション

 波力発電所が波の力を吸収することで、海岸保全効果がでないか、シミュレーションを行いました。
 この結果に基づいて、今後の平塚の波力発電所に関する意見交換会を開催しました。
実施概要
日時 2022年2月18日金曜日午後6時から7時
場所 平塚市漁業協同組合2階会議室(平塚市千石河岸28-13)(Zoomによるオンラインでも実施)

お知らせ

平塚波力発電所 海域実証を終え、撤去されました

環境省の事業である平塚波力発電所の海域実証は、当初、2020年度末までの予定でしたが、コロナウイルス感染症の影響等もあり2021年度末まで延長となりました。平塚波力発電所は2022年2月に撤去されました
見学会への多くのご参加、ありがとうございました。

なお、平塚海洋エネルギー研究会での波力発電の研究開発は続いています。
  • 海面から撮影した平塚波力発電所

広報ひらつかの特集

広報ひらつか2020年10月1週号で、平塚波力発電所の特集が組まれました。
ぜひご覧ください。

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産業振興課

〒254-8686 神奈川県平塚市浅間町9番1号 本館5階
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ファクス番号:0463-35-8125

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