地域包括ケアの推進
最終更新日 : 2024年7月9日
我が国は、諸外国に例をみないスピードで高齢化が進行しています。
総人口に占める高齢者の割合は年々高まっており、1971年から1974年に生まれたいわゆる「団塊ジュニア世代」が高齢者となる令和22年(2040年)頃にピークを迎え、その後も、75歳以上の人口割合は増加し続けることが予想されています。
このような状況の中、団塊の世代が75歳以上となる令和7年(2025年)以降は、国民の医療や介護の需要が、さらに増加することが見込まれています。
このような超高齢社会における様々な課題に対応するため、高齢者の尊厳の保持と自立生活の支援の目的のもとで、可能な限り住み慣れた地域で、自分らしい暮らしを人生の最期まで続けることができるよう、生活支援・介護予防の推進や在宅医療と介護の連携など地域の包括的な支援・サービス提供体制(地域包括ケアシステム)が必要です。
地域包括ケアシステム
高齢者が住み慣れた地域で長寿を楽しむことができるよう、そのニーズに応じて医療、介護、予防、住まい、生活支援サービスを切れ目なく提供する仕組みです。
本市では、地域包括ケアシステムの深化・推進に向けた取組を進めています。
具体的な取組内容
-
介護予防、健康づくり
-
地域の中で支え合いながら高齢者を見守る体制
-
高齢者よろず相談センターの機能強化
-
介護サービスの充実
-
医療と介護の連携
地域包括ケアシステムの構築・推進に向けて
1.人口減少と高齢化率の上昇
本市の総人口は、平成22年(2010年)11月の26万863人をピークに減少傾向に転じ、令和22年(2040年)には約23万3千人(平成22年比16%減)になると見込まれます。
一方、高齢者人口は令和22年(2040年)頃にはピークを迎えると予想され、総人口に占める高齢者の割合(高齢化率)は37.4%に達し、その後も上昇すると推計されています。
2.地域包括ケアシステムの深化・推進と地域共生社会の実現
高齢化によって想定される課題に対応するためには、高齢者が地域の中で意欲を持ち能力を発揮し、いつまでも健康で活躍できるまちづくりを進めることが必要です。『地域包括ケアシステム』は高齢者が可能な限り住み慣れた地域で自立した生活を送ることができるよう、必要な支援を地域の中で一体的に提供する仕組みとして推進されてきました。
また、このことに加えて『「支える側」、「支えられる側」という従来の関係を超えて、人と人、人と社会がつながり、一人ひとりが生きがいや役割を持ち、助け合いながら暮らしていくことのできる社会』として『地域共生社会』の実現が重視されています。
『地域包括ケアシステム』は、『地域共生社会』の実現に向けた「中心をなす土台」と位置付けられており、高齢者福祉施策を実現する手段としてだけではなく、高齢者を始め、障がいのある人、子どもなど、すべての市民が共有し展開できるよう、高齢者福祉計画(介護保険事業計画[第9期])においてもさらに深化・推進を図る必要があるとしています。
3.平塚市のこれまでの取組
- 取組1 地域包括支援センターの増設及び機能強化
平成28年10月
地域包括支援センターあさひの圏域を旭南地区(地域包括支援センターあさひみなみ)と旭北地区(地域包括支援センターあさひきた) に、地域包括支援センター富士白苑の圏域を花水・なでしこ地区(地域包括支援センター富士白苑)と港地区(地域包括支援センターみなと)に分割・増設しました。
平成29年4月
地域包括支援センターゆりのきの圏域を崇善・松原地区(地域包括支援センターゆりのき)と富士見地区(地域包括支援センターふじみ)に、地域包括支援センターごてんの圏域を中原・南原地区(地域包括支援センターごてん)と松が丘地区(地域包括支援センターまつがおか)に、地域包括支援センターとよだの圏域を豊田・金田地区(地域包括支援センターとよだ)と岡崎・城島地区(地域包括支援センターおおすみ)に分割・増設しました。
- 取組2 平塚市在宅医療・介護連携支援センターの設置、運営
- 取組3 在宅医療・介護連携の推進
- 取組4 回復期病床の確保
回復期病床及び地域包括ケア病床は、急性期医療から在宅医療・介護及び慢性期医療への橋渡しの機能があり、医療と介護を一体的に提供するためのハブ機能を有しています。
平成29年に市内宮松町に新築移転した(社)恩賜財団済生会支部神奈川県済生会湘南平塚病院に対して、回復期リハビリテーション病床に42床、地域包括ケア病床に88床の整備を行うために、補助金要綱に基づき65台分のベッド購入費の半額について補助を行いました。
- 取組5 認知症初期集中支援チームの設置
- 取組6 施設整備の推進
- 取組7 平塚市在宅医療介護連携推進協議会の設置
- 取組8 地域包括ケアシステムの構築の推進に向けた機構改革
また、高齢福祉課では、高齢者の生活支援を行う高齢福祉担当と、高齢者の権利擁護を推進する高齢者相談支援担当を設置し、高齢者に対する支援を行っています。
4.今後の課題と施策の展開
このページに関連する情報
このページについてのお問い合わせ先
地域包括ケア推進課
〒254-8686 神奈川県平塚市浅間町9番1号 本館1階
直通電話:0463-20-8217(地域包括ケア担当) /0463-20-8210(医療・介護連携推進担当)
ファクス番号:0463-21-9742